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登山初級者が挑戦 甲斐駒ケ岳黒戸尾根日帰りピストン

2020/05/03
 
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登山をする人なら皆知っている(と思われる)、日本三大急登のひとつです。
登山口の竹宇駒ヶ岳神社の標高が770m。甲斐駒ケ岳の標高は2967mとその標高差はなんと2200m!しかも、三大急登というだけあって、連続する梯子や多数の鎖場、岩場登りがあり、ただ歩いて登るだけの山ではありません。
黒戸尾根からの登頂は山梨県のグレーティングでは6Dとされており、体力度6は1,2泊以上が適当。
技術的難易度がDは、
◇厳しい岩稜や不安定なガレ場、ハシゴ・くさり場、藪漕ぎを必要とする箇所、場所により雪渓や渡渉箇所がある。
◇手を使う急な登下降がある。
◇ハシゴ・くさり場や案内標識などの人工的な補助は限定的で、転落・滑落の危険箇所が多い。
となっております。

 

コース概要

車で尾白川渓谷駐車場(無料)に駐車。駐車場が綺麗に改装されており、以前はなかったトイレが整備されおりました。トイレは非常に綺麗でよかったです。

尾白川渓谷駐車場トイレ

 コース地図

コースタイム

【登りタイム】
尾白川渓谷駐車場⇒5分⇒竹宇駒ヶ岳神社⇒90分⇒笹の平分岐⇒67分⇒刃渡り⇒18分⇒刀利天狗⇒43分⇒五合目小屋跡⇒1分⇒屏風小屋跡⇒42分⇒七丈小屋⇒48分⇒八合目御来迎場⇒56分⇒駒ヶ岳神社本宮⇒7分⇒甲斐駒ヶ岳

【下りタイム】
甲斐駒ケ岳⇒5分⇒駒ヶ岳神社本宮⇒44分⇒八合目御来迎場⇒46分⇒七丈小屋⇒26分⇒屏風小屋跡⇒1分⇒五合目小屋跡⇒34分⇒刀利天狗⇒10分⇒刃渡り⇒37分⇒笹の平分岐⇒57分⇒竹宇駒ヶ岳神社⇒4分⇒尾白川渓谷駐車場

登山データ

出発時刻/高度: 04:24 / 785m
到着時刻/高度: 16:00 / 786m
合計時間: 11時間36分
合計距離: 19.97km
最高点の標高: 2924m
最低点の標高: 763m
累積標高(上り): 2667m
累積標高(下り): 2681m
消費カロリー : 5561kcal(荷物重量8kg、体重68kg)
ログ : GARMIN62S
撮影 : Nikon D3300 AF-S 18-55mm DX VRF3.5-5.6GⅡ

コース概要

昨年より目標にしていた黒戸尾根からの甲斐駒ケ岳登頂に挑戦してきました。

自分がこのコースを本当に日帰りできるのかな・・・等と不安が脳裏をかすめましたが、今は日が長いのでいつも通り日の出と共に出発すれば、日没までには戻れると踏んで実行に移したのでした。

コースはやはりハードでした。
登山口から刃渡りと呼ばれる岩場までは樹林帯の中、急登と平坦な道を繰り返しながら地味に長い山道を登って行きます。非常によく整備されているので歩きやすいです。

熊笹の中を進む登山道

 

刃渡りの標高が2000mちょっとありますので、この時点で普段の登山なら山頂に着いたくらい歩いていますが、ここではまだ序盤です。この少しあとから徐々に本格化し始めます。刃渡りはしっかりしたチェーンが設置されており特に危険はありませんでした。

刃渡りからの眺望はよく、南側には鳳凰三山と富士山、北側は八ヶ岳と日向山を見ることができます。日向山は山頂のビーチとして手軽に登れる山として人気です。

刃渡り

八ヶ岳を望む。手前の砂礫のある山が日向山。

 

刃渡りあたりから岩が目立ち始め梯子が出てきます。緩やかな黒戸山山頂を巻く山道を降りていくと5号目に到着します。ここからが本番です。

黒戸山を巻く山道

五合目

五合目からの梯子

橋と梯子

高所の恐怖におびえながら延々と梯子を登り、七丈小屋へ。
小屋が唯一の水場ですので、水の補給を忘れずに。有料ですが100円です。
七丈小屋が2370mなので、ここまで来ればあと山頂まで600mです。
七丈小屋テン場の上から森林限界を超え、8合目を過ぎたあたりから鎖場と岩場登りの山道になります。足を滑らせたら死ぬなと思わせるトラバース路や岩場登りがあります。高いところが苦手な事もあり怖くて下を見ることができないところもありました。
登ったはよいが降りられるのか?などと思いながら山頂を目指しました。

八合目手前。登ってきた黒戸尾根を見下ろす

八合目からの眺望

八合目から山頂方面を望む

有名な剣が日本刺さった岩

 

駒ヶ岳神社本宮、北沢峠への分岐までくると山頂まであと少し。ここまで来ればあまり危険はありません。
途中で、山頂にライチョウがいたと聞いたので期待していたのですが、私が付いた時にはもういませんでした。残念。

鳳凰三山と富士山

仙丈ケ岳

北岳、間ノ岳

鋸岳。はるか彼方に北アルプス、槍ヶ岳の頭が見えます

日本高山ベスト3を一度に眺める

 

下山は、高所の恐怖に怯えながら何とか降りて無事に生還することが出来ました。
時間はかかりましたが目標の黒戸尾根日帰りピストンを達成できて大満足の山行でした。

雲の中の八ヶ岳。下山時撮影

 

このコースを登っている人はみんな足が速く、トレランの方も多数おられました。私は終日抜かれっぱなしで登りでは誰も追い抜くことが出来ませんでした。普段の登山ではこんなことはなかったので、やはりここを登る人は手練ればかりのようです。
いつも特に速く登る事にはこだわってはおらず、足を停めて山の写真を撮りながら山歩きをしておりますが、それでも皆さんがあまりに速くすぐに見えなくなってしまいますので、体力差を痛感させられました。
結構悔しいので体を鍛えようと思った次第です。

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