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北海道の最高峰 大雪山 旭岳を登山 短い夏に花咲き誇る花畑に感激

2020/05/03
 
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8月4日。北海道大雪山の最高峰旭岳とその周辺を歩いてきました。
北海道の夏は短い。雪解けの季節が訪れると、山々の草花は一斉に、勢いよく咲きだします。
8月も盆を過ぎれば秋の気配が急速に訪れる山々。本当に短い期間に一気に放出される自然のエネルギーを感じながら、美しい稜線と平原を歩いてきました。
広大な大地に延々と広がる緑と花。本当に美しかったです。
この季節に北海道に来る機会があれば、是非是非大雪山に立ち寄られることをお勧めします。

コース

ルート地図

ルートタイム

公営駐車場04:41⇒06:15旭岳石室06:30⇒07:40金庫岩07:45⇒07:55大雪山⇒07:57旭岳08:04⇒08:29裏旭キャンプ指定地⇒09:00間宮岳分岐⇒間宮岳09:20⇒中岳分岐09:22⇒09:43中岳温泉09:50⇒10:26裾合平⇒11:35姿見駅

ルートデータ

出発時刻/高度: 04:41 / 1101m
到着時刻/高度: 11:36 / 1593m
合計時間: 6時間54分
合計距離: 15.92km
最高点の標高: 2267m
最低点の標高: 1101m
累積標高(上り): 1327m
累積標高(下り): 832m
荷物重量 : 約11kgくらい
消費カロリー : 3965kcal
消費水分 : 0.3l
摂取カロリー : 約540kcal(おにぎり×2、ゼリー×1本)

登山レポート

旭岳ロープウェイはやめて登山道を行く

前日の21時には公営駐車場に到着して車内で仮眠。
旭岳ロープウェイ有料駐車場のすぐ下に公営無料駐車場があります。現在周りの施設の工事中で、駐車場の使用可能範囲が半分ほどになっており、公衆トイレも使用不可になっておりました。
3時過ぎに目が覚めると、駐車場は車でいっぱいになっていました。21時にはほとんど停まっていなかったのですが。人気の山ですね。
トイレは使えないので、隣のホテルベアモンテのトイレをお借りしました。ここは日帰り温泉もありますので下山後に汗を流すのに最適です。モンベル会員の方は入浴料が半額になりますので、カードは忘れずに。
4時過ぎには空が明るくなってきて、登山の用意をする方がちらほら。駐車場の傍にある登山口には
7/13にクマ出没!!
と二値画像のヒグマ写真と共にデカデカと書いてあったのですが、何人も駐車場際の登山口から登って行かれました。
私は当初、6:00始発のロープウェイに乗って上がるつもりでおりましたが、1.5hもあれば上のロープウェイ駅まで登山道で上がれるし、みんな登山道で登っていくので私も・・・・という気になってしまいました。
結局登山道を登って上がってしまったのですが、やっぱり熊対策をしてきたわけではないので(熊鈴のみでスプレー等は持っていない)危なかったのかな・・・とあとから思いました。特に早朝は熊の活動時間ですので。
幸いヒグマに会うこともなく、ロープウェイより先に上がることが出来ました。

熊注意の登山道

熊注意の登山道

登山道を振り返る

登山道を振り返る

ロープウェイ姿見駅の先に到着

ロープウェイ姿見駅の先に到着

大雪山最高峰旭岳へ

旭岳石室の傍にある休憩所でしばし姿見の池や周辺の景色を眺めながら休憩。ここまでの登山道はチングルマのお花畑。すでに花は散り、綿毛になっていましたが、これはこれでいいですね。
姿見の池には旭岳とその背後から登る朝日が写っていました。綺麗です。

姿見の池

姿見の池

旭岳山頂までの道のりは、ガレザレの尾根の登り道。右手に十勝岳やトムラウシを見ながら登っていきます。下を見下ろすと広大な湿原と氷河の後のような地形。本州の山では見かけない地形でした。

トムラウシ

トムラウシ

湿原と氷河跡

湿原と氷河跡

まもなく金庫岩を経て山頂に到着。山頂には後からたくさんの人が登って来られましたね。でも、ここから裏側に降りる人は半分もいなかったような気がします。
山頂に着いてからザックの中を漁っていたら、飲料水が入っていない・・・。どうやら入れ忘れてしまったようでした。手持ちの水がザックの横に突っ込んだ500mlの水一本しかないことに気付き唖然・・・。今回のコースはそれほどきつくないですし、距離も長くはないので水を節約して歩くことに。

山頂付近から

山頂付近から

谷と緑と雪渓と

谷と緑と雪渓と

のちほど歩く間宮岳方面

のちほど歩く間宮岳方面

中岳、黒岳方面

中岳、黒岳方面

旭岳から間宮岳を経て中岳分岐点へ

旭岳の裏側は急坂のザレた道。非常に歩きにくい。何度か転倒しながらも下る。下には雪渓が残っていましたが、特に滑り止めは必要ありませんでした。降りたところはどうやらテン泊が出来るみたいですね。そこから登り返すと間宮岳と荒井岳の分岐。すごくのっぺりした平らな山にこの分岐はあります。そこから少し歩くと間宮岳山頂。分岐と同じくのっぺりしていて標識がないと山頂とわからないところでした。

分岐点からの景色

分岐点からの景色

東側には大雪山のお鉢。壮大な景観に感激。緑の草や木々と水の流れる砂場が共棲する景色はそのスケールの大きさと相まってまさに絶景でした。ヒグマがいるかな?と思いながら目を凝らしてみましたが見つけられませんでした。

お鉢の川と緑

お鉢の川と緑

お鉢

お鉢

お鉢その2

お鉢その2

間宮岳から20分ほど歩くと黒岳方面と裾合平方面への分岐点に。時間があれば黒岳まで縦走したかったのですが、今回は時間の都合でそちらには行くことが出来ませんでしたので、裾合平を経て姿見駅へ戻るルートへ。こちらへ歩いてきている人は縦走される方が多いようで、私の後に裾合平方面へ来られる方はいませんでした。

黒岳、裾合平分岐点手前

黒岳、裾合平分岐点手前

中岳温泉から裾合平へ

分岐点から少し降りると崖の向こうに平原に伸びる一本の山道が見えます。裾合平です。遥か先まで道が伸びています。

崖からみる裾合平

崖からみる裾合平

まだだいぶん歩くなぁ・・・と思いつつ崖を降りると、川に足を浸けている美女3名を発見。中岳温泉に到着です。どうやら川近隣を掘ると温泉があふれてくるようなのですが、体ごとどっぷりと浸かるほど掘るのは難しそうですね。
私も足湯を楽しみたかったですが、若い女性3名に割り込むのは気が引けたのであきらめました^^;)

中岳温泉

中岳温泉

中岳温泉からは川沿いを降りるルートなのですが、若干道が不明瞭になりますの注意。リボンで印がありますのでそれを頼りに歩くとよいと思います。その先にはひたすら続く花と緑の平原を一本の山道が延びる気持ちの良い道となります。
チングルマや他の高山植物がたくさん咲いていて、実に綺麗でした。
旭岳の東面とお花畑を眺めながら長い山道を歩いていきます。ところどころ木道がありますが、傷んでいるので足元注意です。

平原に伸びる山道

平原に伸びる山道

旭岳とチングルマ

旭岳とチングルマ

チングルマ

チングルマ

姿見駅へ

中岳温泉から裾合平の山道を40分くらいあるくと分岐点に到着します。ここから姿見駅へ戻るコースは緩い登りになります。ずっと下ってきて登りになると緩くても結構しんどいですね。雪渓を2つほど渡って歩いていくと駅が見えてきます。分岐から駅までは一時間くらいと結構距離がありますので頑張りましょう。

裾合平分岐点からの景色

裾合平分岐点からの景色

姿見駅が見えてきた

姿見駅が見えてきた

花が散ってしまったチングルマの綿毛もまた可愛らしくていいですね。

チングルマ

チングルマ

チングルマのお花畑

チングルマのお花畑

登りは登山道を通ってきましたが、下りはヒグマが怖いのでロープウェイで降りることに。片道1800円と結構高いのですが、登ってきた登山道を降りてもあまり見るところもありませんし、楽に安心して降りられるからいいですね。

姿見駅

姿見駅

ロープウェイで10分程度で下山。満足の山行でした。飲料水を忘れてきてしまうという決定的な失敗をしてしまいましたが、これを教訓にしないといけないですね。スタート前に今一度荷物確認、大事です。
あと、時間があれば黒岳まで縦走したかったですね。あちらの方に行けば更なる絶景が拝めたかもしれません。また来る機会は作れるかな・・・。

旭岳ロープウェイ駅

旭岳ロープウェイ駅

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