マンフロットbefreeアドバンスをアルカスイス互換に改造
目次
マンフロットbefreeアドバンスをアルカスイス互換にしたいと思ったきっかけ
Nikon Z6がそのきっかけ
マンフロットbefreeアドバンスはコンパクトにたためて、登山での携行は比較的しやすく、自由雲台は稼働抵抗も調整出来るのでポジションも決めやすい。なんといっても見た目が格好いい。
というわけで、結構気に入って使っています。しかし、メインカメラをNikon Z6に変更してから大問題が発生しました。
Z6にFマウントレンズを付けるためのマウントアダプターFTZを使うと、befree標準のプレートがボディに取り付けられないのです。
FTZの下部は出っ張っていてプレート穴が付いているのですが、この出っ張りが邪魔でプレートが付かない。それならFTZにプレートを付ければよいではないか。という事になるのですが、そうすると今度はZマウントレンズを使いたい時に、都度プレートを外さないとFTZが外せないという事が起こるのです。
L型プレートで問題解決したが・・・
非常に厄介なFTZですが、L型プレートを使う事でボディ底面をFTZの出っ張り部分より高くすることでこの問題を解決できます。
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価格だけ見ると非常に怪しげなL型プレートですが、実際につけると精度もしっかりしていてカチッとハマります。もう半年使用していますが全く問題ないですね。
これで不自由なくbefreeを使えるようになるのですが、人間欲が出るもので・・・。せっかくL型プレートを使っているのにそのまま雲台につけられないのはもったいないではないか。
L型プレートはアルカスイス互換のクランプに直接取り付けられる形状をしています。縦横自由につけられるので本来は非常に便利なものなのですが、befreeには直接つけられません。
befreeのプレートはアルカスイス互換なのですが、クランプは専用品。しかも、befreeのプレートでないと使えないという曲者。すごくガッチリ固定してくれるし脱着しやすいので気に入っているのですが、クランプをアルカスイス互換にすれば、上述したとおりL型プレートに直接つけられる。しかも縦横自在に。
どう考えてもクランプをアルカスイス互換に変更した方が便利なので、何とかできないものかと部品を探してみたのでした。
アルカスイス化する部品
変換ボスとクランプを購入
マンフロットbefreeアドバンスのクランプは取付部の形状がアルカスイス互換のものと異なります。よって、取付部をアルカスイス互換のもの変換するボスが必要になります。探していたらありました。
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befreeアドバンス用ではありませんが、試しに買ってみたところ問題なく使用できました。少しクリアランスが大きいですが、ネジを締めこんだらガッチリ着き、ガタつくことはありません。
クランプは前回マンフロットPIXI EVOで使ったクイックリリースクランプをまた使ってみました。
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このクランプも安いですが、きちんと滑り止め溝も切ってあり、少し緩んだ状態でプレートを滑らせてもちゃんと止まります。もちろんきちんとクランプ出来てPIXI EVOで使っていて特に問題はなかったので再購入しました。
アルカスイス互換化したbefreeアドバンスにZ6を装着
実際に取り付けるとこんな感じになります。
すっきりシンプルでいいですね。せっかくのL型プレートなので、やっぱりこうでなくっちゃ。
縦構図もボディを雲台の真上に載せられるので安定感が増します。いいことずくめですね。
アルカスイス互換化部品の取付
使う部品
クランプとボスそれぞれの梱包に入っている部品は下の写真のとおりです。レンチも付属しているので基本的には道具要らずですね。
クランプについてるネジ径変換ネジは今回は使いません。このネジはクランプ取付ネジをカメラのプレート取付穴と同径に変換するものです。PIXI EVOにつけるときは使いました。
まずは標準のクランプを外します。真ん中のボルトを六角レンチで外せば簡単に取り外せます。
外すとこんな感じ
ここに変換ボスを載せます。
変換ボスは当然表と裏の形状が違います。下の写真がマンフロットbefreeアドバンス側につける面です。
そしてこちらがアルカスイス互換クランプ側。
ボスを載せたらその上にクランプを置いて付属ネジで締め付けます。前述のとおりボスはピッタリとは合わず、多少ガタがありますが締め付ければガタつくことはありません。
これで完成です。とっても簡単。
純正のクランプより少し小ぶりなので、収まりがよくなりました。
特にデメリットもなく普通に使えております。三脚撮影時の作業性が大幅アップしてとっても使いやすいです。値段もさほどかからないのでもし興味があれば試しにやってみるのもいいと思います。では。