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冬山でモンベル スーパーメリノウールとジオラインを着比べてみた

2019/12/11
 
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どちらを買うか迷うスーパーメリノウールとジオライン

モンベルでは2種類のベースレイヤーが用意されています。化学繊維のジオラインと天然素材のスーパーメリノウールです。どちらも優れたベースレイヤーだと思っているのですが、着比べてみたところ少し使い勝手が違うので思ったことを書いておこうかと思いました。

実際お店に行って二つ並んでいるを見ると、どっちの製品もいいようなうたい文句が書いてあって、どっちを買えばよいのかわからないという方はたくさんいらっしゃると思います(私は最初よくわからなかった)ので、私の体験談が多少でもお役に立てれば幸いかと思っております。

私は薄手のジオラインL.W.と中厚のジオラインM.W.を山に登る季節や場所で使い分けてきたのですが、冬山だとこれでは寒いんですよね。私が冬に登る山はせいぜい2,000m以下の低山で、足元に雪が積もっている程度を楽しむくらいなのですが、それでも夜明け前や早朝の温度は-10℃を下回ります。低山と言えど冬はバカにできない寒さです。

山の中で撮影をしながら徘徊するので、結構止まったり動いたりを繰り返しながらの山行になります。少し止まっている時間が長いと当然すぐに寒くなってきます。冬は基本的にジオラインM.W.を使っておりましたが、速乾性に優れているので激しく汗をかいていなければさほど汗冷えすることはありませんが、保温性はもう少し(もっと)欲しいと感じていました。

ということでもう少し暖かいベースレイヤーが欲しい、どうせなら今度は天然素材のメリノウール系を試してみたいと思い、いろいろ候補に挙げたのですが

使っている靴下がお気に入りのスマートウールにしようと十中八九決めていたのですが、ある日、モンベルのお店を彷徨しているとスーパーメリノウールEXP.が視界に。モンベル最高峰の保温力が他メーカーのものより相当安い・・・という事もあって気が付いたらレジに持って行っておりました・・・。

そんなわけで、今年どんなお山で着て行ったかという事もあわせて個人的な感想を書いてみます。

スーパーメリノウールEXP.について

出典 モンベルHP

着心地がいい

初めて袖に手を通した時の感想は「チクチクしない」でした。

実はウール系はチクチクするのが苦手で普段セーター等はほとんど着ることはありません。登山の時にせいぜいスマートウールの靴下を履くくらいでしたが、メリノウールはほとんどチクチクがありません。綿の様な着心地で非常に着やすいベースレイヤーです。

暑いくらい暖かい

生地はそれなりに薄いのに着用直後から暖かさを感じられます。着太りもしないので普段着に使ってもいいですね。これを着て山を登り始めると、発熱するのを肌に感じるほど暖かいです。EXP.は厳冬期用なので、極寒の地では非常に頼もしいベースレイヤーになりますね。

臭わない

また、臭くならないのがいいですね。ジオラインだと山を下りて帰宅すると家の妻や娘共から「汗臭いから近寄らないで」などと言われ部屋に入れてもらえません。確かに自分でも汗臭いと思うのでしかたがないのですが、スーパーメリノウールだとあまり文句を言われません。山からの帰りは車の中も汗臭くなるのでファブリーズが必須ですが、これを着ていればその心配もかなり軽減されますね。公共交通機関で登山に行かれる方には強くおススメできます。帰りに電車の中で臭うと周りに気を使いますよね。

気を付けるところ

EXP.は厳冬期用のベースレイヤーなので、当然想定されている環境は極寒。なので、私の様に冬は低山メインだと登り始めが暑すぎるという贅沢な状態に。暑いだけならいいのですが、結構発汗してしまうので濡らしてしまいます。

メリノウールは綿の様に汗を吸ったまま乾かないという事はないのですが、化学繊維程速乾性が高くありません。EXP.は100%メリノウールではなく、少量の化学繊維との混合でこの辺りの対策がなされているのですが、やっぱりジオラインには速乾性の面で及ばないです。

初めて使ったのは年末の大川入山(中央アルプス最南端の1900m峰)でした。登り始めて間もなくすごく暑くて汗をかいて濡らしてしまいました。ジオラインを着ているときの感覚で汗も気にせずそのまま山頂へ。気温は-4℃程度でしたが 風が強かったこともあり汗冷えをしてしまって非常に寒い思いをしてしまいました。

使い方の失敗例ですね。次の由布岳(九州にある日本二百名山1600m峰)では汗を極力かかないように登って行ったおかげで、-10℃の凍り付く山頂でも問題なかったですね。

詳しい内容はモンベルのHPを見るといいですね。

ジオラインL.W.について

出典 モンベルHP

肌触りがいい

ジオラインシリーズは生地がサラサラで肌触りが気に入っています。登山の時は下着もジオラインを使っていますが快適ですね。

抜群の速乾性

速乾性は抜群です。相当量の汗をかいてもすぐに乾きますし、綿の様にべったりとまとわりつくこともなくさらさらした着心地が持続されます。

夏場での使用が主で、標高500m程度の里山ハイキングには冬でも使いますが、汗をかいても湿気がどんどん外に出ていく感じです。最近も近所の低山ハイキングでL.W.を使いました。

メリノウールほどの消臭機能はありませんので、たくさん汗を臭いますが綿ほどではないです。

意外と保温性もある

生地はペラペラの薄地ですが、着てみると冬場でも意外と暖かい。もちろん基本的には夏用なので涼しく使えるのですが、夏でも高山に行けば気温が一桁というのも珍しくないので保温性能も大事なポイントです。昨年の夏山は南アルプスの聖岳・赤石岳や南八ヶ岳に行ってきましたが、ジオラインL.W.を使いました。聖山頂は激寒でしたが、あとは快適でしたね。

モンベルHP

ジオラインM.W.について

出典 モンベルHP

バランスのいいオールシーズンベースレイヤー

登山を始めたときから使用している中厚手のベースレイヤーです。かれこれ4年目になります。中厚手なのでL.W.と比較して若干生地が厚く、保温性能はこちらの方がだいぶんいいですね。生地が厚いと言っても触り比べないとわからないくらいですので、もちろん着太りしたり動きの邪魔になるようなことはありません。

夏場で使用していても暑苦しいといったことはなく、冬場でも問題なく使えるので初めて買うベースレイヤーはこれを買えば年中OKという印象です。

速乾性ももちろんL.W.と同様に素晴らしいですね。服の下がベタベタすることも少なくサラサラで気持ちが良い状態が保てます。

モンベルHP

ジオラインL.W.とスーパーメリノウールEXP.を重ね着してみた。

ジオラインL.W.の上にスーパーメリノウールEXP.を重ね着して近所のトレーニング山に行ってみました。スーパーメリノウールEXP.は速乾性で劣るので、これの下にミレーのドライナミックメッシュ(通称アミアミ)を着るのがいいようです。しかし買うとそれなりに高いので、手持ちのジオラインL.W.で代用できないだろうか・・・と思い重ね着をしてみました。

メリノウールは肌に触れていると発熱する感じなので、間に別の生地が入ると効果半減してしまったような気がしました。暖かくないわけではないのですけどね。やっぱり重ね着をするならそれ用のものを使った方がよいですね。

管理人が初心者にお勧めするなら

個人的にはこれから登山を始める方にお勧めるのはジオラインM.W.ですね。オールシーズン気持ちよく着ることが出来ます。これをワンシーズン着てみて、それから違うものを買っていくのがいいかなと思います。

(モンベル)mont-bell ジオラインM.W.ラウンドネックシャツ Men’s 1107282 ブラック(BK) L

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2019.12.11追記 ミレーのアミアミ。ドライナミックメッシュを導入しました。

今年から人気のアミアミをスーパーメリノウールEXP.と組み合わせて使い始めました。すごくいいですね。使い心地についてはこちらをご覧ください。

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