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静岡の霊山千葉山へ 地元で人気の登山ルートを歩く

 
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千葉山とは

標高496m。静岡県島田市にあるお山です。智満寺という平安時代に開かれた古いお寺が山頂直下にあり、千葉山山頂は智満寺奥ノ院がある聖域。智満寺十本杉と呼ばれる巨大な杉が10本(現在は台風19号の被害で7本らしい)をはじめ巨木群が立ち並ぶ。ちなみに十本杉は樹齢1000年の天然記念物に指定されている。

千葉山自体は標高500mにも満たない低山であるが、いくつものハイキングコースが作られていて地元のハイカーには人気の山である。ハイキングを楽しみながらパワースポットである智満寺に参拝して荘厳な杉の森で身が清められるという、老若男女が楽しめる山である。

また、智満寺から少し南に行ったところにあるどうだん原はドウダンツツジの群生地。春先には可愛らしい花が咲き誇り、秋には一面紅葉が楽しめるネイチャースポットである。

そんな山であるが今まで一度も登ったことがなかった。コロナウイルス感染予防での引きこもり生活でなまった体の再始動に丁度良い負荷の少ない山なので、妻を連れて歩いてみたのでした。

赤松地蔵尊からどうだん原をめざす

どうだん原へは田代の郷温泉から登るのが一般的なようだが、距離が短すぎてリハビリにならないので赤松地蔵尊から登山道に入ることにした。駐車場も割と広く、隣には民家があり安心して車を停めて置ける感じの場所だった。

登山口から登ると森の中を歩く登山道となる。

登山道
登山道
道ははっきり
道ははっきり

駐車場の向かいにある登山口から登り始めて森の中を30分弱登ると柏原という広場に着く。東名高速道路と島田の街を見渡せる展望地で草に覆われた大きな広場になっている。ベンチも設置されておりちょっとしたハイキングにはちょうどいい場所。

柏原
柏原
柏原からの眺望
柏原からの眺望

柏原から先はずっと同じような風景の森を歩く。途中沼やすぐ先で合流する分岐もあるが、道は明瞭で迷うことはない。沼のあるところは眺望ポイントもあった。柏原から50分弱で田代の郷温泉との分岐に到着した。

森の中を歩く
森の中を歩く
田代の郷温泉分岐
田代の郷温泉分岐

ここから急に道標が立派になる。やはり田代の郷温泉からの道が一般的だからだろう。この分岐から先に進むとすぐにどうだん原の道標が現れる。視界も開けて明るくなりドウダンツツジを眺められる遊歩道となる。

どうだん原入口
どうだん原入口
どうだん原遊歩道からの景色
どうだん原遊歩道からの景色

どうだん原はドウダンツツジが数千本自生する群生地。毎年4月の中旬にスズランのような白い花を一斉に咲かせる。また、11月中旬にはドウダンツツジの葉が真っ赤に染まり美しい紅葉を見ることが出来る場所。今回は花のシーズンは終わっていて全く残っていなかったので、見える景色はみどりばかりだったが。

そして智満寺へ・・・

どうだん原から少し登るとスカイペンションどうだんある。眺望の開けた峠にある宿泊施設で食事もできそうだが、コロナウイルスにより休業中の様子だった。駐車場からは島田の街や牧之原が見えた。

スカイペンションどうだんからの眺望
スカイペンションどうだんからの眺望

千葉山山頂へはまず、智満寺を目指すことになる。千葉山山頂は智満寺奥ノ院のある聖域。智満寺をスルーは出来ない。智満寺までのルートは車道か登山道を選ぶことが出来る。せっかく登山で来たのだから当然登山道を選ぶ。

千葉山への登山口にある道標の千葉山山頂の上にガムテープが貼られていていた。昨年の台風19号の影響で登山道がどうかなっているのだろうか。この時は理由がわからなかった。

千葉山登山口
千葉山登山口

登山口から全く展望のない展望所を経由すると千葉山山頂への裏道が閉鎖されていた。看板には表から登るように指示がある。なるほど、裏から入れないからガムテープで山頂標識を隠していたのか。などとこの時は思ったのだが、あとから衝撃の現実に直面することになる。

スカイペンションどうだんから20分ほど登山道を歩くと智満寺に到着。古びているが茅葺屋根が立派な本殿。足元に金魚が泳いでいるという斬新?な手洗いで手を清めて参拝。

金魚が泳ぐ手洗い
金魚が泳ぐ手洗い

いよいよ奥ノ院のある山頂へと足を向けると視界に入ったものに雷で撃たれたような衝撃を受けた…。

衝撃の看板
衝撃の看板

奥ノ院へと続く鳥居は登山者は立入禁止の看板で塞がれていたのである。

心得
心得

隣に立てられている看板は、登山者立入禁止とは少しニュアンスが違うが、いずれにしても登山靴を履いての登頂は禁止。道標から千葉山山頂を消されていた理由はまさにこれだったのである。

山頂への鳥居
山頂への鳥居

立入禁止と書かれているのに無視して登るのははばかられるので、諦めて元来た道を戻ることにした。十本杉を見ることが出来なくて無念。しかし、富士山や月山、七面山等どこの山岳信仰の山でも信者も登山者なので拒絶するところはないのだが…。いろいろ事情はあったのだと思うが、登山者の風貌が参拝にふさわしくないというのは合点がいかないと思った。

帰りは森をスナップしながら戻る。被写体を探しながら歩くのもまた楽しいものです。

コントラスト
コントラスト
光のグラデーション
光のグラデーション

今回は一眼レフのNikon D7200にマニュアルレンズのAi nikkor 28mm F2.8のみでスチルと動画を撮影。手振れ補正がないので動画は大変ですね。

千葉山山行動画

今回の山行を動画にまとめてみました。こちらも是非ご覧ください。

コース

駐車場・登山口

新東名高速道路の傍。入口がややわかりにくい。大井川沿いの県道を走り、新東名高速道路の南側の信号のあるT字路を山の方に入るとすぐに左手に小さな道がある。そこを左折して進んだ左手に赤松地蔵尊がある。

ルート地図

赤松地蔵尊から智満寺までのルートは多少のアップダウンはあるが概ねなだらかな登山道。体力に自信のない人でも歩けるコース。

ルートタイム(休憩時間除く)

【往路】 山行時間:119分

赤松地蔵尊⇒102分⇒スカイペンションどうだん⇒17分⇒千葉山智満寺

【復路】 山行時間:104分

千葉山智満寺⇒21分⇒スカイペンションどうだん⇒83分⇒赤松地蔵尊

ルートデータ

  • 出発時刻/高度: 06:56 / 103m
  • 到着時刻/高度: 10:53 / 104m
  • 合計時間: 3時間57分
  • 合計距離: 11.19km
  • 最高点の標高: 451m
  • 最低点の標高: 98m
  • 累積標高(上り): 698m
  • 累積標高(下り): 697m
  • 荷物重量 : 約7.5kg
  • 消費カロリー : 1,679kcal

持ち物

  • ザック deuterFUTURA28
  • 登山靴 mont-bell タイオガブーツ
  • 手袋 なし
  • ミドルレイヤー mont-bell Tシャツ
  • ベースレイヤー mont-bellジオラインL.W.
  • パンツ mont-bellサウスリムパンツ
  • 靴下 mont-bell製
  • GPS GARMIN62S
  • ヘッドライト blackdiamond spot
  • ストック なし
  • カメラ Nikon D7200
  • レンズ Ai nikkor 28mm F2.8
  • その他 帽子 行動食(ゼリー×3、カロリーメイト×3)飲料水1.0L(水0.5L+お茶0.5L) 救急セット 懐中電灯 予備電池 熊鈴 コンパス 地図 時計 携帯 財布 保険証 筆記用具 予備紐 ライター ビバークシート,ココヘリ発信機,PeakDesign Capturecameraclip
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