朝鮮岩から静岡の夜景を撮影。光り輝く絶景がそこにあった。
目次
朝鮮岩とは
通称焼津アルプスと呼ばれる静岡市と焼津市の境にある山塊の北東に位置する展望所です。静岡市の街を俯瞰しつつ正面に富士山を眺められることから、多くのフォトグラファーが訪れる人気の撮影スポットです。
焼津アルプスは主峰の満観峰(標高470m)を中心に高草山(標高510m)や花沢山(標高449m)などがある低山です。多数のハイキングコースがあり、眺望もよいことから地元では人気の山です。朝鮮岩もハイキングコース沿いにありいろいろなところから登ってくることができます。
焼津アルプスの参考記録については下記のページをご参照ください。
朝鮮岩から富士山を撮影するならやはり早朝がベストです。私の感覚では富士山は概ね午前10時を過ぎてくると山頂付近や宝永山下あたりから雲が発生し出して、昼過ぎには雲に包まれてしまうということが多いです。
また、季節は冬場がいいですね。春先になると湿度が上がって霞んでしまいます。5月を過ぎればここからは富士山が見えない日が多くなります。ここから富士山を撮るならば今時期に行かないと難しくなりますね。
アクセス・コース
登山口
花沢の里
焼津アルプスはたくさんの登山口がありますが、きちんとした駐車場があるのは私が知っているのは花沢の里と小坂の2カ所です。
花沢の里に2カ所観光用駐車場があります。トイレも完備されていており、この山塊に登るほとんどの人がここに停めると思います。
手前にもありますので、車が満車の時はこちらへ。
小坂
今回登った小坂駐車場。6台ほどしか停めるところがありません。マイナーな登山口なのであまり人はいないと思いますが。今回はここから登って、満観峰山頂によってから朝鮮岩まで歩きました。
道の駅宇津ノ谷峠
道の駅宇津ノ谷峠は登山者は駐車禁止ですので、路肩に数台しか停まれません。いづれにしても朝鮮岩に行くには遠いのでここはパス。
朝鮮岩登山口
朝鮮岩に最も近い登山口は次の場所になります。登山口から15分かからずに朝鮮岩に行くことができます。
入り口は柵を開けて入ります。イノシシ等が降りてこないように設定されているものだと思いますので開けたらしっかり閉めるように気を付けましょう。
下の地図は少し場所がずれてしまっています。実際はもう少し上った地図上で道が切れているところが登山口になります。(実際は道が続いているので注意)
下の地図近辺で上の写真「朝鮮岩登山口」を探してみてください。ブロック塀を登る階段が付いているのですぐに見つかると思います。
丸子登山口
私が勝手に丸子登山口と呼んでいる(本当は何と呼ばれているのでしょう?)ところです。小野薬師寺というお寺が途中にあります。ここから朝鮮岩までゆったり歩いて一時間くらいで着くので、地元の方は結構こちらから上がってきます。下は集落になっているのでどこかに路駐しているのでしょうか。
この山塊はまだまだたくさん登山口があるのですが、きりがないのでこの位で。
ルート地図
ルートタイム
小坂駐車場⇒58分⇒満観峰⇒16分⇒丸子富士⇒54分⇒朝鮮岩⇒42分⇒小坂駐車場
ルートデータ
- 出発時刻/高度: 13:21 / 69m
- 到着時刻/高度: 20:11 / 69m
- 合計時間: 6時間49分
- 合計距離: 9.41km
- 最高点の標高: 457m
- 最低点の標高: 13m
- 累積標高(上り): 594m
- 累積標高(下り): 608m
- 荷物重量 :MAX14.6kg
- 消費カロリー :1708kcal
- 消費水分 :0.5ℓ
- 摂取カロリー :0kcal
持ち物
- ザック kestrel38
- 登山靴 mont-bell タイオガブーツ
- 手袋 mont-bellメリノウール メーカー不明防水手袋
- アウターウェア mont-bellロッシュジャケット(未着用)
- ミドルレイヤー mont-bellクリマプラス100ジャケット
- ベースレイヤー mont-bellスーパーメリノウールEXP.
- パンツ mont-bellストライダーパンツ
- 靴下 Smartwool製
- 防寒着 UNIQLO ULTRALIGHTDOWN
- 防寒着 mont-bellウインドブラストパーカー
- レインウェア mont-bellレインダンサー(未着用)
- GPS GARMIN62S
- ヘッドライト blackdiamond spot
- カメラ NikonD7200 Nikon1J4
- レンズ TAMRON SP24-70F/2.8G2、AF-S Nikkor55-200mmDX F4-5.6G VRⅡ、AF-S DX Nikkor 18-55mmF3.5-5.6G VRⅡ、Ai Nikkor 55mmF2.8S
- 三脚 Manfrotto Befree Advanced、manfrotto PIXI EVO
- その他 帽子 行動食(ゼリー×2、カロリーメイト×2)飲料水1.5L 救急セット 懐中電灯 予備電池 熊鈴 コンパス 地図 時計 携帯 財布 保険証 筆記用具 予備紐 ライター ビバークシート
登山レポ
小坂駐車場から満観峰まで
午後1時20分。小坂駐車場から登山開始。すでに満観峰から下山してきた人たちで駐車場周りはにぎわっておりました。この登山口に来られる人はJR用宗駅から歩いてこられる方が結構おられるようです。御坂堂という休憩所?があり、ハイキングに訪れた人たちの憩いの場もありす。
登山口は駐車場から舗装道路をかなり登ったところにありました。途中、お寺を通り抜けて、茶畑を見ながらどんどん昇っていきます。この日は非常に暑く、日中は15℃近くあったのではないでしょうか。梅の花がきれいに咲いていました。
本当に登山口があるのか不安になりながらかなり舗装道路を登ってきたところ、駐車場から20分歩いてやっと標識が現れました。
この標識から舗装道路をさらに登ること5分。やっと登山口が出現したのでした。登山道に入るまでが長い・・・。
登山道に入ると結構急登。最初は九十九折れの道ですが、登るにしたがってどんどん傾斜が強くなっていき、丸太階段が出現します。ここからさらに急登になり結構しんどい。
背後が開けた気配がしたので振り返ると、眺望が開けている。花沢山と駿河湾の海が目に飛び込んできた。ここまでくれば稜線の合流地点までもう少し。
合流地点にはベンチも。右に行くと丸子富士と朝鮮岩。左が満観峰山頂。とりあえず左に行って山頂を目指す。
合流地点から10分ほど登ると山頂に着いた。小坂駐車場から満観峰山頂まで約一時間かかった。花沢の里駐車場から登るのと時間的には変わらない。こちらの方が急登でしんどいので、車で来る人は花沢の里から登るのをお勧めします。あちらは里でお茶もできますしね。
朝鮮岩登山口の探索
満観峰山頂から朝鮮岩までのルートはずっと眺望のない登山道だ。途中いくつもの分岐がありどちらに行けばよいか迷うが、概ねどの道も先でつながっており、登りを迂回したバイパス道がたくさん出来ている。
日没の時間までかなり余裕があるので、帰り道として使おうと考えている朝鮮岩登山口へ偵察がてら降りてみることにした。
朝鮮岩登山口への降下点には茶畑があり非常にわかりやすい。荷揚げ用の貨物レール沿いに道を下ると、途中で道が道に折れる。道なりに行くとすぐに登山口に到着した。降下し始めてから3分たっただろうか。こんなに近いとは想像していなかった。
思いのほか登山口が近かったので拍子抜けしてまた登り返す。もう行くところもないので朝鮮岩へ向かった。
朝鮮岩からの絶景
茶畑から朝鮮岩まで10分弱で到着。登山口から15分あれば着くことになる。登山口はミカン畑用の舗装道路に面していたが、割と広い道で車の往来は地元の人がたまに通るくらいと思われるところから、登山口の傍に路駐をして登る人も多いのではと思う。意外と手軽である。
朝鮮岩は岩という名前であるが、特に岩の上ではなく単に木のない展望所である。スペースはあまり広くなく、三脚を3,4基立てればスペースはなくなる。人気のスポットなので、早めに着かないと行ってみたら撮る場所がなかったと言事になりかねない。今回は早く着きすぎてしまったが、撮影できないよりはよい。15:40には着いてしまったが、20分くらいすると他のフォトグラファーも登ってきた。早めに着いてしまってよかったようである。
すでに富士山も雲の中でその姿を見ることはできず、日が落ちるまで特に撮るものはないので、日が落ちていく様をタイムラプス撮影をして遊んだ。
この日は私のほかに5人の方が撮影に来られた。一人で撮影ともくろんでいたのだが、日曜日の夜にこんなに撮影に来る人がいるとは思わなかった。でも皆さん富士山が見えないので残念がっていました。
となりの方とカメラ談義をしながら楽しく撮影できました。しかし、夜景って何をどう撮るか迷いますね。人の営みが光の軌跡になって残ると思うとなんだか少し感慨深い思いになったのでした。
19:20くらいまで朝鮮岩で撮影をして、あとは下見をした登山口から下山。走って小坂駐車場まで戻りました。富士山が見えるうちにまた来たいですね。