もうすぐ秋山シーズン。静岡県の住民が紅葉狩り登山をするのにおすすめの山5選
![](https://trekking-photo.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/170923_084139.jpg)
8月までの酷暑も9月に入ってからは急に影を潜め、随分涼しくなりました。雨の日が多いのもその一因でしょうね。
紅葉は気温差が大きいと色付きがよいと言われており、今年と同じく酷暑だった昨年は紅葉の当たり年でした。今年も昨年同様に綺麗な紅葉を楽しめるかもしれませんね。
静岡県の紅葉は南アルプスから始まり、徐々下の方に降りてきます。赤石岳や聖岳では9月半ばあたりから紅葉が始まり、10月初旬あたりがピークを迎えます。それから徐々に下界に広がっていき、10月末から11月初旬には標高1500m前後の山々が紅葉で赤や黄色に美しく染まります。
紅葉のピークは短いので、なかなか最盛期に訪問が難しいですね。ネットや雑誌を見て「今が見ごろ」と書いてあるので行ってみたらもう終わりかけていたとか、まだこれからという事が結構あります。年によって気象条件も変わってくるので、毎年同じ時期にとはいかないから仕方がないのですが。
私が今まで行ったことがある、静岡県在住の方が比較的行きやすい紅葉の綺麗なお山をご紹介できればと思います。今年もこの中のお山のいづれかで紅葉狩り登山をしたいと思っております。
仙丈ケ岳
![](http://trekking-photo.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/DSC_1707_170923_105540.jpg)
昨年の9月22、23日に長衛小屋テント泊で登りました。仙丈ケ岳は6合目を過ぎてからの森林限界まで達すると、ハイマツの緑とナナカマドの赤色やその他オレンジ色の植物(植物の名前詳しくないので・・・(;’∀’))のコントラストが素晴らしく綺麗でした。生憎天候に恵まれなかったので、森林限界超えるまでは雨、稜線では曇空の下での山行だったのですが、それでも十分秋を満喫できる山行でした。天気が良ければどれだけ素晴らしかったでしょうか。
![仙丈ケ岳から大仙丈ケ岳への稜線](http://trekking-photo.com/wp/wp-content/uploads/2017/10/170923_102417-1024x683.jpg)
3000m超の山としては比較的登りやすい山で、北沢峠の登山口から終始なだらかで歩きやすい山道です。標高差が1000mちょっとを5km弱の道のりで登っていきます。危険な個所もほぼありませんので、荒天でなければ登山者に優しい山ですね。もちろん眺望も抜群です。南アルプスの百名山の中で一番登りやすい山だと思います。
仙丈ケ岳は日帰りは交通アクセスの関係で日帰りは少しバタバタするかもしれません。静岡側からとなると、芦安か奈良田から広河原を経由して北沢峠に入ることになると思いますが、南アルプスは自家用車は入れませんのでバスか乗合タクシーでの移動となります。
広河原から北沢峠への始発バスは6:50。最終は16:00です。この便で広河原に戻ると最終便に間に合う時刻設定になっています。バスの始発と最終だけを見れば時間に余裕がありますが、この前の便が13:30発なのでこれに間に合うように降りてくるならあまりのんびりとは歩いていられませんね。
バスは受付先着順ですので余裕をもって行動したいですね。
南アルプスへのバス時刻表
奈良田バス停
芦安駐車場
2018/9/30追記 早速登ってきました
2019/11/6追記 広河原↔北沢峠林道崩落
台風19号の影響で広河原↔北沢峠間の林道が4カ所崩落、通行不能となっております。復旧には数年かかる見通しとのことでしばらくは南側からの仙丈ヶ岳へのアクセスはできない状況となっております。
北沢峠へのアクセスは、南アルプス北側にある仙流荘からのバスでのアクセスのみとなっております。毎年登っている仙丈ヶ岳が遠くなってしまいました。残念です。
仙流荘 南アルプス林道バス利用駐車場
大谷崩
![](http://trekking-photo.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/DSC_2840_171026_133947.jpg)
安部川源流にある通称安倍奥と呼ばれる山域にある崩落地帯です。大谷崩れは日本三大崩れの一つで大谷嶺が宝永地震(1707年)で山体崩壊したものです。現在は崩れ内に登山道があり、地元では人気のルートとなっております。
崩落部の両脇の山肌を覆う木々の紅葉と砂礫のコントラストが美しいところです。昨年は10月26日に登りましたが、もう一週後に行けばもっと色付いていたかも?という感じでした。
![大谷崩れを覆う紅葉](http://trekking-photo.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/DSC_2771_171026_120824.jpg)
交通アクセスは登山口まで自家用車で行くことが出来ます。大谷嶺登山口から標高差600mの崩れを登ると新窪乗越という分岐に到着。西に行けば山伏、左に行けば大谷嶺です。紅葉だけを楽しむのであればここがゴールでもいいかもしれませんね。山伏方面はあまり紅葉が綺麗なところがないのですが、山頂に行けば草原の向こうに富士山が佇む素晴らしい光景を見ることが出来ます。大谷嶺も安部川流域の谷を一望できる素晴らしい眺望だそうです(私が登った時は濃いガスで眺望ゼロでした・・・)。
ちなみに日本三大崩れのあと二つは長野県の稗田山崩れと富山県の鳶山崩れだそうです。
大谷嶺登山口駐車場
高塚山
![高塚山](http://trekking-photo.com/wp/wp-content/uploads/2017/10/DSC_4454_161113_072920-1024x682.jpg)
日本三百名山の一座。標高1621m。住所は浜松市天竜区になるのですが登るのは川根本町の山犬段から登るのが一般的です。この近隣は寸又峡等の紅葉景勝地があり紅葉の綺麗な地区ですね。
一昨年の11月13日に紅葉狩りで手前にある大札山から高塚山まで縦走しましたが、標高の低い大札山(標高1373m)は紅葉最盛期でしたが、高塚山及びそこに至るまでの尾根はほぼ終わっておりました。山犬段からの登山であれば11月初めあたりがよいのではと思っております。
![大札山の紅葉](http://trekking-photo.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/161113_065156.jpg)
途中経由する蕎麦粒山までの標高差が200m程と少しありますが、あとは比較的なだらかな歩きやすい登山道です。蕎麦粒山からの富士山の眺望も一見の価値があります。
山犬段へのアクセスは道があれているので注意です。大札山駐車場から未舗装の林道になり、山犬段まではかなりデコボコの道で落石もあるので注意が必要です。車高が低い車は注意が必要です。
山犬段
2018.11.8追記 高塚山に紅葉狩り登山行ってきました
金時山
![](http://trekking-photo.com/wp/wp-content/uploads/2017/11/DSC_3177_171103_091638-1024x682.jpg)
日本三百名山の一座。標高1212m。金太郎伝説で有名な箱根のお山です。いろいろな登山道があるのですが、公時神社から登るのが一般的で一番楽なルートです。昨年11月3日に家族で登りましたが、丁度紅葉最盛期ですばらしい景色を楽しむことが出来ました。登山道からは芦ノ湖とその周りが見渡せ、尾根に出れば紅葉に燃える山々の連なりに目が留まります。山頂からは大きな富士山がドーンと見えて、山頂から乙女峠へのルートは赤や黄色に染まった森の中を散策する好ルートです。
![金時山から乙女峠への山道](http://trekking-photo.com/wp/wp-content/uploads/2017/11/DSC_3106_171103_081421-1024x682.jpg)
金時山から乙女峠へのルートは多少登山道崩落気味のところがありますが、さほどの危険はありません。小学生の娘二人を連れての登山でしたがさほどひやひやすることもなく楽しめました。
人気の山ですので、自家用車で行くなら早朝に到着されることをお勧めします。のんびり7:30に到着したら、駐車場がほぼ満車でした。
公時神社
石割山
![冬ですが・・・石割山山頂](http://trekking-photo.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/DSC_8008180224.jpg)
山中湖の傍にある人気の山。石割神社からゆっくり歩いて1時間ほどで山頂に到着できます。山頂は山中湖と富士山を見渡せる素晴らしい展望地です。私は紅葉の季節には登ったことがないのですが、一昨年の年末に石割山から御正体山まで歩いた時ブナやカエデ等の紅葉する木がたくさんあったので、紅葉シーズンにはさぞ美しい森になるのだろうと思いました。
石割山は手軽に登れる山なので、家族で紅葉狩り登山にはちょうど良いと思います。下山後も観光スポットがたくさんあるので温泉で汗を流してから花公園や山中湖畔の散策等色々楽しめるところですよ。
石割神社駐車場
秋は温度も低くなってきます。山の上は気温も低いので、使わないかもしれませんが防寒対策はしっかりしていきたいですね。
今年もきれいに紅葉するといいですね。