富士山が見たくて三ツ峠山へ つるし雲と傘雲の共演に大興奮でした。

目次
夜明けの富士山を撮りに三ツ峠山へ
そういえば、最近ちゃんと富士山を見ていない。
ふとそう思った。盆休みに登った槍ヶ岳からも一応富士山は見えたけど、やっぱりバリッとした富士山を撮りに行きたいなぁ。と、なぜか急に思ったのでした。
槍ヶ岳に続いて長野県界隈に再度遠征したら妻もいい顔をしない。仕方ないからというわけではないが、富士山周辺の山に登って富士山を撮りに行こうと決めた。どこから富士山を撮ろうか。
思い浮かんだのは天子山塊の二百名山毛無山、精進湖北の三方分山、そして三ツ峠山あたりを思い浮かべた。毛無山なら朝日を逆光にした富士山のシルエット。三ツ峠山なら富士山のモルゲンロートや山頂を目指す登山者の光、雲海とご来光も狙える。三方分山は去年の冬に雲隠れしてしまって撮れなかったリベンジに。
どうしようか迷った末、三ツ峠山を選択。富士山や南アルプス、御坂や丹沢方面といろいろ撮れると思ったから。ついでに未踏だった清八山あたりも行ってみたい。
三ツ峠グリーンセンターから暗い山道を登る
三ツ峠山は過去に2回登っていて、それぞれ違う登山口から登った。今回も違うところからと思い、三ツ峠グリーンセンターから登ることにした。富士急行の三ツ峠駅からのコースで、たくさんある三ツ峠山に登るルートの中では標高差があり急登なコース。ここから登って清八山方面へ縦走して笹子へ抜ける。
グリーンセンターには登山者用の無料駐車場があり、かなりの台数が駐車可能。30台は停められると思う。24時間開放されているので何時に行っても大丈夫。ただし道中は住宅街を通るので静かに。0時過ぎに駐車場に到着して暗闇の中を登り始める。

F4 SS1/15 ISO51200

F4 SS1/20 ISO25600
達磨石までは舗装道路。憩いの森までは車でも行くことが出来るようでした。駐車場もある。ピストンなら憩いの森まで車出来てしまってもよい。
達磨石以降は通常の登山道に。夜の登山道は結構いろいろな生き物が活動している。足元をふと見ると大きなヒルが。体を支えようと倒木に手を伸ばすと黒光りするヤスデ。鹿も6頭遭遇。その他、コウロギ、蝶々、蜘蛛est。暗闇の中うかつに手を伸ばせない。



登山道は明瞭だが、真っ暗な中を歩いていたので風景がどうだったかはわからない。所々で眺められる富士山にはご来光目当てに登る登山者の光の筋が良く見えた。

F4 SS10sec ISO800

F4 SS20sec ISO400
上の方に来ると、落石で登山道が崩れているところがあった。しっかり通ることが出来るようになっているけど、ちょっと気を付けた方がよさそう。
山頂から見た富士山に大興奮
3時間程で山頂に到着。誰もいない。冬場に来た時はでっかい三脚を担いだおっちゃん達が大勢ウロウロしていたものだけど、どうやら夏場は誰も撮影に来ない様子。山頂を独り占め出来て意気揚々。
日の出までまだ一時間以上。空はまだ夜明けの気配はなく暗い空には星が瞬いている。富士山の山頂には綺麗な傘雲。中腹には山頂に向かって登っていく登山者の灯が山肌を縦に向かって伸びている。
聖地巡礼。山頂を覆い隠す傘雲に住む神々を詣でる光の筋。そんな感じに見えた。

F5.6 SS30sec ISO400
早速、富士山に登る光の筋を撮るのに三脚を用意。三ツ峠山の山頂は結構風が強かった。持ってきたトラベル三脚マンフロットbefreeではちょっと心もとないかなとも思ったが、風上に立って風よけをしながら撮影したら何とかなった。
富士山の東に大きな雲があるな…と思っていたが、写真で撮ってみるとなんとつるし雲。暗いので肉眼ではよくわからなかったが、写真で撮ってみると渦を巻いた雲がくっきり。初めて見た。

F5.6 SS30sec ISO400
夜が明けてくるとつるし雲と傘雲が赤い光をほんのりと浴びて、晴れた青空とのコントラストがきれい。

F8 SS30sec ISO200

F6.3 SS1/10 ISO1600
いいものを見せてもらった。夜な夜な暗い登山道を登ってきた甲斐があったというものだ。






日の出の時間になっても太陽は雲に隠れてなかなか姿を現さない。少し待つと雲の切れ目から黄色い閃光を放ちながらひょっこりと顔を出してくれた。東側は一面雲海。日の光で輝く雲海を眺められるのは山頂の醍醐味である。

F8 SS1/320 ISO400

F16 SS1/100 ISO100
大月市富嶽十二景は雲隠れ
日の出ショーをしばらく眺めた後、御巣鷹山へ。この日は山を越えて笹子まで降りる予定だったのであまりのんびりしていられない。お昼過ぎには車に戻らないと日が暮れるまでに家に帰れない。そういうわけで、名残惜しいものの山頂を後に。
御巣鷹山までは非常に整備された登山道、というより遊歩道状態。途中、登山道を振り返ると雲海に浮かぶ御正体山が見えた。

F8 SS1/125 ISO100
御巣鷹山山頂には電波塔。三ツ峠山のピークにはたくさんの電波塔が立っているので景観的にはちょっと残念だけど、これのおかげで普段の生活が便利になっているのだから文句も言えない。

F8 SS1/60 ISO100
御巣鷹山から先の道は打って変わって急で滑りやすい登山道。一気に300mほど下る道はちょっと注意が必要。下ってしまうと緩やかなアップダウンを繰り返す登山道に。途中、茶臼山、大幡山というピークを通るけど特に見るところもない山頂。正直、清八山まで特に見ることもない退屈な登山道だった。



清八山とその先の本社ヶ丸は大月市秀麗富嶽十二景という綺麗に富士山が見える山。今回の縦走で楽しみにしていた山頂だっが、残念ながら清八山についたころには三ツ峠山で見ていた雲海が山頂にも押し寄せていて富士山は雲隠れ。西側の黒岳も雲に包まれつつあった。

F5.6 SS1/800 ISO100

F5.6 SS1/640 ISO100
清八山から本社ヶ丸への山道は岩登りの多い登山道。何度も現れる偽ピークに少々嫌気がさしたけど、晴れていればきっと眺望がいいに違いない。

F5.6 SS1/640 ISO400

F5.6 SS1/400 ISO100
本社ヶ丸からは普通に歩ける登山道になる。角研山から笹子まで下る道は基本的には急な下り坂。降り始めはやや不明瞭な道。少し降りると明瞭に。途中平坦な山道が続くところもあるけど、結構しんどい下りでした。


アクセス・コース
駐車場・登山口
三つ峠グリーンセンターの登山者用無料駐車場。30台くらいとまれそう。特にゲートとかはなく24時間利用可能です。
ルート地図
ルートタイム
三ツ峠グリーンセンター⇒三ツ峠山頂
三ツ峠グリーンセンター⇒3分⇒山祇神社⇒20分⇒神鈴の滝⇒4分⇒憩いの森公園⇒11分⇒達磨石⇒13分⇒大曲り⇒11分⇒股覗き⇒8分⇒馬返し⇒29分⇒八十八大師⇒22分⇒屏風岩⇒9分⇒四季楽園⇒9分⇒三ッ峠山
三ツ峠山⇒JR笹子駅
三ツ峠山⇒16分⇒御巣鷹山⇒36分⇒茶臼山⇒22分⇒大幡山⇒19分⇒大幡八丁峠⇒16分⇒清八山⇒4分⇒清八峠⇒27分⇒本社ヶ丸⇒17分⇒石切山⇒22分⇒新道分岐⇒15分⇒角研山⇒41分⇒庭洞丸⇒36分⇒笹子駅
ルートデータ
- 出発時刻/高度: 00:38 / 646m
- 到着時刻/高度: 10:46 / 603m
- 合計時間: 10時間7分
- 合計距離: 16.87km
- 最高点の標高: 1766m
- 最低点の標高: 603m
- 累積標高(上り): 1522m
- 累積標高(下り): 1541m
- 荷物重量 : MAX12kg
- 消費カロリー :4352kcal
- 消費水分 : 1.2l
- 摂取カロリー : 500kcal
持ち物
- ザック deuter FUTURA28AC
- 登山靴 mont-bell タイオガブーツ
- 手袋 軍手 予備メーカー不明手袋
- ウインドブレーカー mont-bellウインドブラストパーカー
- ミドルレイヤー mont-bell Tシャツ
- ベースレイヤー mont-bellジオラインL.W.
- パンツ mont-bellサウスリムパンツ
- 靴下 mont-bell製
- レインウェア mont-bellレインダンサー(未着用)
- ストック メーカー不明(未使用)
- GPS GARMIN62S
- ヘッドライト blackdiamond spot
- カメラ NikonZ6
- レンズ Nikkor Z 24-70F4S
- 三脚 manfrotto PIXI EVO manfrotto Befree Advanced
- その他 帽子 行動食(ゼリー×5、カロリーメイト×2)飲料水1.5L 救急セット 懐中電灯 予備電池 熊鈴 コンパス 地図 時計 携帯 財布 保険証 筆記用具 予備紐 ライター ビバークシート
- ココヘリ発信機
撮影機器
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