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杓子山、鹿留山、石割山、大平山。山梨県忍野村を囲む山々をグルッと縦走してきました。

2020/05/03
 
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天然記念物で富士の湧水で有名な忍野八海を起点に、忍野村を囲む山々を縦走してきました。
富士山をずっと眺めながら歩けるこのルートを一度歩いてみたいと思っておりました。
天気にも終日恵まれて良い山行になりました。

ルートの説明

ルート地図

ルートタイム

スタート地点⇒52分⇒鳥居地峠⇒10分⇒杓子山登山口⇒33分⇒高座山⇒34分⇒大榷首峠⇒29分⇒杓子山⇒36分⇒子ノ神⇒11分⇒鹿留山⇒9分⇒子ノ神⇒43分⇒立ノ塚峠⇒31分⇒加瀬山⇒17分⇒四等三角点 砂須山⇒16分⇒二十曲峠⇒44分⇒石割山⇒14分⇒一ノ砂ノ沢ノ頭⇒12分⇒平尾山⇒15分⇒大窪山(皆形山)⇒11分⇒イモ山⇒8分⇒大平山⇒19分⇒飯盛山⇒8分⇒長池山⇒108分⇒ゴール地点

ルートデータ

出発時間/高度: 04:08 / 934m
到着時刻/高度: 15:32 / 934m
合計時間: 11時間23分
合計距離: 24.53km
最高点の標高: 1615m
最低点の標高: 933m
累積標高(上り): 1154m
累積標高(下り): 1143m
荷物重量 : MAX13kg
撮影機材 : NikonD7200|TAMRON SP24-70F2.8G2
消費カロリー : 5795kcal

杓子山を目指す

朝日に焼ける富士山を撮りたくて、早朝4:00より出発。暗闇の中ヘッデンの明かりを頼りにまずは杓子山を目指す。
忍野八海から杓子山登山口まで約一時間程の舗装道路と林道歩き。登山口に続く林道からすでに路面凍結。チェーンスパイクとゲイターは必須でした。

高座山

登山口から杓子山へのルートの途中にある高座山まで30分程。高座山山頂到着くらいで東の空が明るくなってきました。
杓子山まではまだ一時間ほど歩く必要があったので、富士山の朝焼けは高座山で撮影することにしました。
この山の山頂直下には樹木のない草原地帯があり、富士山と忍野村を望む眺望としては申し分がない。少し高度感が足りないが、良い富士山撮影スポットだと思います。

夜明けの富士山 高座山から

夜明けの富士山 高座山から

杓子山

高座山から一時間ほどで到着。
山頂は360°展望が開けており、富士山はもちろん三つ峠山や御坂山塊、大菩薩嶺や御正体山等の山を見渡すことができる。
眼下の忍野村を見下ろす風景も高座山からよりはるかに高度感がある。標高で300m程違うので当然か。
富士山を背景に設置された杓子山レリーフの付いた鐘を鳴らすと、かなり派手な音が響いてビックリした。忍野村まで金の音が聞こえていそうだ。
ここまで登ってくるのに、高座山で一時間ほど撮影をしていたため十分に休めているが、抜群の眺望を楽しめる山頂にしっかりしたベンチが設置されているので、まったりと休憩することにした。ザックを下ろして行動食を食べながら、下界にカメラを向ける。雲一つない晴れた青空の下での高所からの眺望はいつ見ても気持ちがいいものです。

杓子山からの富士山と忍野村

杓子山からの富士山と忍野村

この日は日が昇るまでは手元の温度計で-10℃と結構寒かったが、日が昇ると急激に体感温度も上がってきた。そのせいか、富士山の北にある大室山から向こうの山々はかなり霞んではっきり見ることが出来なかった。

鹿留山から二十曲峠を経由して石割山へ

鹿留山

杓子山を後にし、本日の最高峰鹿留山を目指す。
ここからのルートは岩場のルートがやや増えてくるが、基本的には歩きやすいコース。前週の雪がルートにかなり残っており、深いところでは膝くらいまで足が埋まるところもあった。しかし、基本的には踏み跡がしっかりあり、歩きやすい雪道となっていた。

雪の山道

雪の山道

子ノ神分岐から鹿留山までのルートは踏み跡も少なく積雪もやや多かったため、ツボ足での雪歩きを楽しめた。子ノ神から鹿留山までは10分程度の道のり。山頂は眺望はなく、尾根の通り道の様でピーク感がなかった。

二十曲峠まで

子ノ神分岐からはロープ場が多数ある激下りのコースとなる。枯葉の下に潜む凍結した雪が足元を不安にする。斜面によっては雪も残っていたので、足を滑らさないように少々気を使った。
途中富士山を眺められるポイントがいくつかあったが、基本的には樹林帯の中で枯れ枝の向こうに富士山を眺める形となった。

立ノ塚峠へ下るときの富士山

立ノ塚峠へ下るときの富士山

立ノ塚峠まで降りると緩やかな山道となる。多くの人は立ノ塚峠から忍野村へ下山するようで、ここから先の踏み跡がかなり少なくなっていた。雪歩きが楽しめそうだと期待に胸が膨らんだが、思った通りかなり雪が残っていた。

山道に積もる雪

山道に積もる雪

二十曲峠までは緩やかなアップダウンを繰り返す雪道だった。途中何度か分岐があったが、国土地理院地図には記載のないルートもあり、どこに降りていけるのか少々興味深くもあった。
二十曲峠に到着すると舗装された道路があり、数台の車がとまっていた。ここからの富士山の眺望を楽しみに来た人たちだ。紅葉時期は手前の山々が赤や黄色に染まり、白く雪化粧をした富士山を引き立てる美しい風景を楽しめるようだが、この日は手前の山々は葉のない枯木と化しており、雪も残っていない為富士山を引き立てるには至らなかった。しかし、この陽気で富士山の雪が蒸発して発生しているのか、富士山の稜線をダイナミックに流れる荒々しい雲を楽しむことができた。

二十曲峠から富士山

石割山へ

二十曲峠から石割山へは45分程の道のりだった。基本的に雪道で、概ね踝から膝くらいまでの積雪があった。石割山は登山者には人気の山であるので、山頂に到着するとたくさんの登山者で賑わっていた。ここに来るまで、杓子山から鹿留山の間で一人すれ違ったが、あとは登山者に会うことがなかったので(二十曲峠には車で来た人がいたが)ずいぶんと賑やかに感じた。
一昨年の年末、朝焼けの富士山を撮るために石割山に登ったが、あの時は晴れの予報であったのに暑い雲に阻まれて何も撮ることが出来なかった。今回は快晴の下でこの山頂から富士山を眺めることができ、ちょっとリベンジを果たした気にもなった。

石割山山頂より

石割山から大平山経由で忍野八海へ

ここからは人気のルートで人も多い。凍結した土が解けて足元が泥沼と化していたので、転倒に気を付けながら歩く。早朝よりずっと装着しているチェーンスパイクを外すタイミングをずっと図っていたが、結局この日は下山するまでずっと付けていた。
石割山近隣の山を歩きに来た人は当然誰も滑り止めなど着けていない。しかし、雪や氷も残っており、転倒する人もちらほら見られたので、着けておいて正解だったと思う。
このルートはそれぞれの山頂から富士山がよく見え、大きな富士山を見たいハイカーには満足できるコースだと思う。山道もよく整備されているが、階段が多く意外と疲れる。ここに来るまで結構な距離を歩いていたので思いのほかしんどかった。

山道の階段

大平山の先の長池山より下山。雪に埋もれた木製の階段を降りていくと別荘地に到着。ここからは車道歩きとなった。
国土地理院地図に載っていた東海自然歩道で忍野八海まで戻る予定だったが、実際に行ってみると別荘地に入ったのちに私有林の為立入禁止の看板が掲げられていたため、戻って舗装道路を歩いて迂回した。杓子山から見えた森を真っ二つに分ける車道を歩いた。
結構ロングルートだったが、終日富士山を眺めながら登山を楽しむことができ満足の山行だった。次はどこへ行こうかな。

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