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熊笹の草原と開放感あふれる眺望 登山初心者にもおすすめ 大川入山

2020/05/03
 
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大川入山。全国的にはマイナーな山だと思いますが、近年登山道が整備されて登山をされる方が増えているそうです。
日本百名山の恵那山の南側に位置していて、中央アルプス最南端にある山であります。
標高は1908m。登山口が1200mほどありますのでそれほど標高差もなく、登山道は結構緩やかなので登りやすい山です。
この山は山頂直下が熊笹の草原になっていて、高い木がないため非常に見晴らしがよい登山道になっています。
初冬になると、熊笹の草原にまばらに生えている低木に霧氷が着いて、まるで草原に羊の群れがいるような景色を見ることが出来ます。雪が積もる前の季節には、この羊の群れを見るためにここを訪れる人がたくさんおられます。
気象条件が合わないとなかなか羊は見られないようですが。
春先には羊は現れませんが、木々が綺麗な緑に染まっていくこの季節。熊笹草原を歩いてみたくて行ってきました。

コース

ルート地図

ルートタイム

スタート地点⇒7分⇒大川入山登山口⇒47分⇒横岳⇒87分⇒大川入山⇒64分⇒横岳⇒33分⇒大川入山登山口⇒7分⇒ゴール地点

ルートデータ

出発時刻/高度: 04:55 / 1175m
到着時刻/高度: 09:33 / 1175m
合計時間: 4時間37分
合計距離: 11.86km
最高点の標高: 1877m
最低点の標高: 1170m
累積標高(上り): 769m
累積標高(下り): 757m
荷物重量 : 10kg
消費カロリー : 2440kcal

登山レポート

登山口⇒横岳

治部坂峠駐車場に停車。道路の両脇に駐車場がありますが、西側の駐車場がおすすめです。登山口が近いので。大きな看板も出ているので、日が昇っていればすぐに駐車場はわかると思います。

駐車場前の看板

駐車場前の看板

私はまだ夜明け前の暗いうちに来てしまったので、この看板に気が付かずに東側の大きな駐車場に停めてしまいました。少し登山口が遠くなるだけで特に問題はないのですが。
空が明るくなってきたのを見計らって活動開始。駐車場から登山口までは5分くらい。明るくなってきて分かったのですが、この周辺はスキー場やお店等ちょっとしたレジャー施設の様相でした。
登山口までは一本道なので迷うことはありませんでした。

大山入山登山口

大山入山登山口

登山口からの山道は、右手が歩道のようにブロックが敷かれていて、舗装する計画でもあったかのようでした。ちょっと登山道らしくないなぁと思いながら少し登ると、ブロックもなくなり普通の登山道になりました。
沢の横を登っていき、木の根で覆われた尾根道を登ります。

登山道を覆う木の根

登山道を覆う木の根

尾根を登っていたら、にわかに登山道に赤い強い光が差してきました。
日の出です。登山道を覆う木の根や道の両脇に立ち並ぶ樹々が赤く染まります。山で迎える朝日の光は綺麗です。

朝日を浴びる登山道

朝日を浴びる登山道

登山道は基本的に木の向こうに景色が見えるという感じですが、ところどころ木々が開けてしっかりした眺望が得られる地点もあります。中央アルプスの山々が見えました。

木曽駒見えた

木曽駒見えた

登山口から50分程登ると、ベンチが見えてきました。横岳山頂です。特に眺望もありませんし、山頂と言うよりはただの通過点のようなかんじです。ここで一休みしました。

横岳山頂

横岳山頂

横岳⇒大川入山

横岳からは稜線上を歩くアップダウンの緩やかな山道。空も開けていて明るい道です。所々見える眺望や、綺麗に生えた苔などを見ながら楽に歩けます。

陽の光を浴びる苔

陽の光を浴びる苔

しばらく稜線を歩き、大川入山が近づいてくると一旦下り道に。コルからいよいよちゃんとした登り道になります。登山道は木の根に覆われていて、木々のトンネルの先には明るい光が見えていました。

登り道

登り道

光の先は樹々が切れて熊笹の草原に。少し登ると一気に眺望が開けます。

熊笹の道

熊笹の道

振り返ると大展望。手軽に登れる割には意外と山深い。右手の熊笹の草原に生える低木が初冬に霧氷が着いて羊の様になるようです。見てみたいですね。

笹道を振り返る

笹道を振り返る

歩いてきた稜線もしっかり見えます。

横岳からの稜線

横岳からの稜線

笹道を登っていくと、一つ目のピークがいきなり山頂。
どこの山でも、山頂手前に一つや二つの偽ピークがあるものなのでちょっと拍子抜けました。

山頂標識

山頂標識

山頂からは中央アルプス、八ヶ岳、南アルプスが同じ方向に並んで見えて、非常に贅沢な眺望が得られます。御嶽山等も見えるようですが、気が付きませんでした。春先は霞が強いので、冬場のように山は綺麗に見えないですね。
山頂は割と広く、ベンチもいくつか設置されております。

霞の先の仙丈ケ岳

霞の先の仙丈ケ岳

中央アルプスの山々

中央アルプスの山々

反対側を見ると、一面綺麗な熊笹の山が見えます。なんだか抹茶をまぶした饅頭みたいですね。後から聞いたのですが、熊笹の草原は原生林が伐採された後に繁殖したらしいです。こんなにズル剥けになるほど樹々を切り倒してしまったのかと思うと複雑な心境になります。

抹茶まぶした饅頭みたいな山

抹茶まぶした饅頭みたいな山

下山

下山も同じルートで。だいぶん太陽が高く上がってきて、空もさわやかに霞が抜けてきた感じがします。

SIGMA8-16mmF4.5-5.6 HSM 8mmF11

SIGMA8-16mmF4.5-5.6 HSM 8mmF11

SIGMA8-16mmF4.5-5.6 8mmF16

SIGMA8-16mmF4.5-5.6 8mmF16

下りはスイスイでした。この時間になると登ってこられる人がだいぶん増えてきました。途中で何人もすれ違いながら横岳まで戻ってきました。山頂標識には大川入山登山道と大きく書かれていました。行きは気が付かなかったなぁ。

横岳山頂下り

横岳山頂下り

下山すると桜が咲いていることに気が付きました。下界では4月初めに散ってしまい、いまでは綺麗な新芽の葉っぱをつけていますが、この辺りでは今がシーズンなのですね。標高が1200mくらいあるので、下界とは7℃くらい気温が低いですからね。今シーズンにまた桜が見られるとは思っていなかったので、ちょっと得した気分になりました。

桜

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