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登山初心者が選ぶ山は

2017/03/30
 
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登山を始められてまもなくは、山を登るペースや休憩タイミング、足の運び方等の登山技術についてなかなかわからないですね。本やネットで調べていても、実際に山に登ると結構戸惑ったものです。また、自分がどのくらい山を歩けるのか解らないものです。体力的に自信がある方でも最初はあまり体力を過信せずに低山から始めてどの程度登れるのかを見極める必要があると思います。

登山靴も新調されると思いますので、初めて履く運動靴の同様に足に馴染まずに靴擦れを起こす可能性もあります。靴擦れをしたまま10数キロ山道を歩くというのは非常につらいので、初めはあまり長い距離を歩かないようにするのがよいかと思います。

私が思う初心者におすすめの条件

標高1000m以下、標高差500m以下、山行距離10km以下
これが私が思う登山を始めたばかりの方にお勧めする山の条件です。

標高1000mの理由ですが、あまり標高が高くないので平地と気温があまり変わらないからです。通常標高が100m上がるごとに0.6℃気温が下がります。したがって、1000mでは平地より6℃低いことになります。季節の良いGWあたりですと、平地の気温が20℃程度だと思いますので、山頂の温度は14℃。あまり低くなく快適です。これが、標高2000mになると8℃。結構寒いです。また標高が高い方が天候の変化による条件の変化も厳しくなります。風も標高が高い方が強くなることが多いので、場合によっては非常に危険な条件になることも多くなります。よって、最初は1000m以下を目処に山を選ぶのがよいかと思っております。

標高差500m、山行距離10km以下の理由は山行時間からこのくらいが適切だと思うからです。

山登りは基本的には日が昇ってからの午前中割と早い時間から登り始めます。これは、なるべく山行時間を稼ぎたいからです。陽が落ちると、山はほとんど完全な暗闇です。月明りも森の中にはなかなか届きません。また、登山道も木の根や岩、窪みや崖等町中の歩道を歩くのとは勝手が違います。そのような条件の中、ヘッドライトのみでの山行は非常に危険であり、遭難の可能性が高くなります。また、山に生息する動物も夜に活動することも多く、熊や猪等の危険生物と遭遇する可能性も高まります。したがって、日帰り登山はよっぽどのことがない限り基本的には明るいうちに下山をするのがセオリーです。山頂到着をお昼前くらいに設定して、15時くらいには下山ができるような計画を立てるのがよいと思います。

山登りは標準的なペースだと概ね一時間で登る標高差は300mくらいです。このくらいのペースで登れば無理なく、周りの景色を楽しみながら登れると思います。標高差500mを登るのであれば、休憩を入れても2時間程度で登れる計算になります。また、歩く速度は平均して2km/hくらいならば無理なく登れると思います。10km歩くのであれば5時間ですね。

よって、このくらいの条件の山を登るのであれば、朝ゆったりと登り始めても十分余裕がありますし、もし道迷い等のトラブルがあっても時間に余裕がありますので気持ちも余裕が持てます。ギリギリの計画で歩くと、下山中に陽が落ちていくのと競争になり結構焦るものです。

私の思うおすすめの山

私は現在静岡県に住んでおりますので、この近郊でも山選びになります。実際に私が登ったことがある山でのおすすめはこちら。

  • 大山(神奈川県)私の登山記録はこちら

関東近郊。交通の便よし。

標高は1250mあるが、ケーブルカーで途中の阿夫利神社まで上がれる。ここからの標高差は500mくらい。

非常にたくさんの登山者が登っているので安心できる。

山頂からの眺望良し。

  • 満観峰(静岡県)私の登山記録はこちら

標高500m弱。標高差470mくらい。楽に登れます。

登山道が明瞭、登山者も多い。

山頂からの景色は最高です。富士山、駿河湾、南アルプス奥南部等360°眺望を楽しめます。

  • 石割山(山梨県)私の登山記録はこちら

山頂からの眺望は絶景。美しい富士山とその周辺の景色を存分に堪能できます。

標高は1400mありますが、登山口の神社入口の標高は1040m。標高差は400m弱です。

登山者も多く、道も明瞭。富士山を前に見ながらの縦走も楽しめます。

標高1000m以下じゃなかったのかい!とつっこまれそうですが、関東近郊を意識しつつ行ったことのある山で無理なく登れる山となるとこのような選択になってしまいました。関東近郊を意識したのは、やはり登山人口の多さからです。丹沢に登山に行った時の登山者の数にはびっくりしました。静岡や山梨の山に登っていても、丹沢のようにたくさんの人には会いません。ここに挙げた山以外には、天城山(静岡県伊豆)や私は行ったことがありませんが高尾山は最適だと思います。

最初は少し楽すぎるかなと思えるくらいの計画で始めて、自分の体力と技術を把握しながら徐々に標高や山行距離を伸ばしていくのがよいと思います。

 

目標をつくろう

私の場合は、登山を始めてから半年後に富士宮5合目から富士山山頂に登るを目標にしてきました。徐々に標高と山行距離を伸ばしていき、富士山山頂達成は26座目でした。体力には全然自信がなかったので、自分の体力で行ける限界を手探りで探すような計画で山登りをしていくうちに結構体力が付いていたようでした。目標をつくると、そこに行くためにどんな条件をクリアする必要があるかを考えるので、山選びも計画的になりますし自分の実力も客観的に見ることができると思います。私の今年の目標は夏に甲斐駒ケ岳を黒戸尾根から日帰りで登るです。現状の体力ではちょっときつそうですが、がんばって体を鍛えたいと思っております…。

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