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登山を楽にする4つの利点 トレッキングポールの使い方

 
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登山はしんどい。
登山をする人、しない人にかかわらず皆さんそう思っていると思います。
我々普通の登山者は、なぜしんどい目に遭いながらもわざわざ山に登るのか。
それは、そこに山があるから・・・ではなく、山頂や稜線からの絶景を見たい人やストイックにピークハントのタイムトライアルをする人、高山植物が好きで写真を撮りたい人等々いろいろな理由で山に登っていることと思います。
私が山に登るのは、人界から離れてた絶景を写真に撮りたいから登っているわけで、毎回フラフラになりながら自己満足のへたくそ写真を撮って悦に浸っている次第です。
トレーニング目的で山に登っている人はともかく、普通の登山者は非日常の世界に身を置きたいという思いで山に登っている人がほとんどだと思います。(たぶん)山登りが楽になればそれに越したことはないと皆さん思っていると思います。(たぶん)

楽チンな山行を実現するのに必要不可欠なアイテムがトレッキングポールです。
このトレッキングポール。使用することで、脚への負荷を30%以上軽減することができると言われております。
これを使うのと使わないのでは、疲労度が全く違う。もうきつくて登れないと思っていても、トレッキングポールを使うと意外に登れてしまうのです。
絶大な威力を発揮するトレッキングポール。しかし、利点は脚への負荷の軽減だけではありません。
トレッキングポールを使用することでのメリットは以下の4つあると思っております。

  1. 脚の筋肉への負荷軽減
  2. 上半身の振れ軽減
  3. 下山時の膝への負荷軽減
  4. 転倒防止

足の筋肉への負荷軽減

トレッキングポールを使って、腕で推進力を得ることで脚の負荷を軽減できます。大きな段差を登る時などはその威力を発揮。非常に楽に上がることができます。ただし、その分腕や肩の筋肉を使うので慣れないうちは腕がしんどくなるかもしれません。それでも登山の負荷を全身に分散できるので、特に登りは非常に楽になります。全身エクササイズだと思えばいいですね。

上半身の振れ軽減

登山での疲労は脚えの負荷だけではありません。人間は二足歩行する上で絶妙にバランスを撮りながら歩いているわけですが、登山では重いザックを背負って登るので上半身が振れやすくなります。
登山の熟練者を見ていると、体がほとんど振れずにマイペースで、スッスッという感じで足を運んでいる姿を見てとれます。
私のような初級者だと上半身が結構振れたり、疲れて上体が前に倒れる等、これが疲労の原因になってしまいます。
トレッキングポールを使うと、上体のバランスが取りやすくなり、体の振れや前傾状態になることを防げますので体力の消耗を抑えることができます。

下山時の膝への負荷軽減

下山時は太ももと膝周りの筋肉に負荷がかかります。特に登りで疲労しているので、集中力の欠如や筋肉疲労で「ドシン、ドシン」と大魔神の踏み足の如く降りてしまうと膝への負荷が非常に過大になります。トレッキングポールを使って、足を下すあたりにポールを立てて足を下すことで、脚をゆっくり下すことができ負荷を軽減することができます。

転倒防止

トレッキングポールを使うことで4本脚歩行となりますのでバランスが取りやすいです。浮石で足を滑らしたり、靴底を岩に引っ掛けて転倒しそうになってもトレッキングポールで突っ張ることで転倒を防げることが多くなります。安心感が増しますね。

トレッキングポールの使い方

私の我流もあるかもしれませんが、使い方について簡単に書いてみたいと思います。

持ち方

トレッキングポールにはストラップが付いております。これは、誤って落とさないようにという役目と、グリップを握りポールを地面に突いた時の握力軽減にも利用されます。ストラップを手に通してから親指で引っ掛けてグリップを握るというのが一般的な使い方です。

ストラップの使い方

ストラップの使い方

トレッキングポールの長さ調整

トレッキングポールは長さが自在に調整できるようになっております。基本的にはポールを地面に突いて肘が90度くらいになる長さに調整して使用します。この状態から、登りであれば少し短くし、下りであれば少し長くすると言われております。私の場合、いちいち長さ調整をするのが面倒くさいので、長さを決めたらそのまま使って握る場所を変えながら使いやすい長さにしております。

長さ調整

長さ調整

登りでの使い方

登りでは、トレッキングポールは足元を突いて推進力にしています。スキーのクロスカントリーのように前についてガシガシ地面をかくような使い方はしません。体を上にあげるときにあげた足と反対側のポールを突っ張って補助をするような感じで使っています。こうすると登りでの脚の負荷が非常に軽減できます。

登りでの使い方

登りでの使い方

下りでの使い方

下りでは、脚を下すポイントの近くにポールを突いておき、突っ張りながら脚を下します。ポールで突っ張ることで脚をゆっくり下すことが出来るので、膝への負荷が非常に少なくなります。また、下りでは疲労していることもあいまってバランスを崩しやすいので積極的にトレッキングポールを使うとよいかと思います。

下山時のポールの使い方

下山時のポールの使い方

使用上の注意

トレッキングポールを使うといいことずくめですが、鎖場やロープ場、岩登り等両手を使わなければならないところではかえって邪魔になります。どこでも使うという事ではなく、使ったり仕舞ったり臨機応変に利用しましょう。
また、ポールを脚に引っ掛けて転倒しないように気を付けましょう。

トレッキングポールの種類

トレッキングポールにはいろいろな種類があります。
大雑把に分けると、グリップがT字のものとI字のものの2種類。そして、伸縮式のものと折り畳み式のもの。伸縮式でも、ネジ式とレバー式があり、さらにショックアブソーバーが内蔵されているものもあります。使用用途や好みによって選ぶのですが、その説明はまたの機会にするとして、個人的に欲しいと思うトレッキングポールを紹介したいと思います。

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トレッキングポールと言えばLEKI。世に広めたメーカーですね。中でも欲しいと思うのがこのSPD2サーモライト。レバー式のロックシステムで調整が素早く出来、独自のサスペンションシステムで衝撃を自然に吸収(するらしい)ばね式のサスペンションとは一味違うらしいです。値段は非常に高いのですが、こういういい道具は使ってみたいですね。

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登山用ギヤでお馴染みのブラックダイヤモンドのトレッキングポール。本製品はアルミ製なので多少の曲がる力がかかっても折れにくく初心者から上級者まで使いやすいモデルだと思います。カーボン製は軽量ですが、柔軟性の面ではアルミ製に劣りますので無理な負荷を与えると折れやすいです。その点カーボン製は上級者用と言えるのではないでしょうか。

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最後はお馴染みモンベルのトレッキングポール。モンベルでも多種類のポールをそろえておりますが、このポールは折り畳み式で非常にコンパクトにたたむことができます。しかも、重量も軽く持ち運びにはうってつけの品です。ポールはザックのコンプレッションストラップでサイドに縛ることが多いのですが、結構邪魔になります。このポールであれば長さが短いので邪魔になりにくいですね。

最後に

いろいろトレッキングポールについて語ってみたのですが、実は私は基本的にトレッキングポールを使いません。ほぼ必ず持っては行くのですがなるべく使わないようにしております。
その理由は、トレーニングの為です。
トレッキングポールを使うメリットは上記の通りなのですが、言い換えればこれを使ってばかりだと脚力も体幹もあまり鍛えられないのではないかと思っております。もちろん、代わりに腕や背中の筋肉を多く使うことになるのでそちらの筋力はつくのですが、やはりポールがなくてもしっかり登れる体つくりをして、もっと重い荷物を持って絶景のあるところまで登れるようになりたいと考えております。
その意味で、疲労で動けなくなりそうになったり怪我をしたりという非常事態を考えて持参はするのですがなるべく使わないようにしております。
でも、やっぱり使った方が楽に登れますので、特にこだわりがないならば積極的に使っていきましょう。

では。

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