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テント泊で登山 仙丈ケ岳・栗沢山・アサヨ峰登山

2020/05/03
 
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2017年9月22日~23日。先月に続いて南アルプスに行ってきました。今回はテン泊で仙丈ケ岳。その前座として栗沢山とアサヨ峰を登ってきました。
当初は23日が雨の予報で「行くのは無理かな・・・」と思っていましたが、前日になって23日の天気予報が晴れのち曇りに変わり、これなら行けると仕事から帰ってから急遽準備。21日夜から山梨側の南アルプス玄関口である芦安に移動しました。

仙丈ケ岳⇔芦安アクセスについて

仙丈ケ岳の登山口である北沢峠へは、それぞれ山梨側は芦安から広河原経由で。静岡側は奈良田から広河原経由で。長野側は仙流荘からとなっております。
今回はバスの便が多い芦安から広河原経由で北沢峠へ入りました。
奈良田からですとバスの便が少なく、平日ですと広河原からのバスとのアクセスも悪いので北沢峠への到着が昼になってしまいます。
一方、芦安からですと、便も多くバスやジャンボタクシーを複数台で運用しているのでアクセスが便利です。
今回は芦安から朝一のジャンボタクシーで広河原へ移動。6:00過ぎに広河原に到着して8:00発の北沢峠行きバスを待ち、8:30に北沢峠へ到着しました。
ジャンボタクシーとバスは各発時刻に数台来るのですが、満車になったら時間前でも順次出発してしまいますので休日等登山者の多い日は注意が必要かと思います。
ジャンボタクシーは片道1200円でした。バスの方が若干料金が安いようですが、荷物を荷台に置けますし(バスなら太ももの上)椅子も快適。しかもバスでは1時間かかりますがジャンボタクシーは45分で着くので、特に帰りはこちらの方がよいと思います。
料金の支払いは、ジャンボタクシーは到着後、または行きは夜叉神ゲートで待機中に支払いになると思います。
バスは今回乗らなかったのではっきりしたことは言えませんが、同じ山梨交通運用の奈良田発はバス乗車前に添乗員さんに支払いましたので、芦安も同様かと思います。
広河原から北沢峠は林道バスのみで750円でした。
林道バスは広河原インフォメーションセンター、北沢峠バス停でそれぞれチケットを販売しているので、購入後乗車となります。
北沢峠から広河原へ帰る林道バスは、休日午後は13:30と16:00のみですが、乗車待ちが満車分の人数になれば順次バスを出してくれます。ですので、時間に余裕があってもバス停でチケットを買って待っていることをお勧めします。16:00の便ですと広河原から芦安の16:45最終便になりますが、今回は乗車待ちで満車になって15:30位にバスを出してもらえました。16:00前についてジャンボタクシーでそのまま芦安まで移動し、16:30過ぎには芦安に帰ってこれました。
芦安は温泉地なので、日帰り温泉に浸かってから帰るのがいいですね。
バス停に日帰り温泉がありますが16:30で閉館(営業は17:00までらしい)、車で数分降りたところに金山沢温泉(営業18:00まで)がありますので利用するといいと思います。バス停の温泉が到着した時は入れたのですが、車に着替えを取りに行って戻ってきたら閉まっておりました・・・。5分程の差で入れなかったようです。よって金山沢温泉で汗を流しました。金額は850円だったかな?

テント場について

今回幕営したのは長衛小屋のテント場です。
北沢峠バス停から、林道を南に下ると左斜めに進む分岐があります。その分岐に入って進んでいくと長衛小屋があります。
北沢峠から徒歩10分程で着く非常にアクセスのよいテント場です。
テント泊を満喫できるように思い切ってたくさんの荷物を持って行くことができます。しかし、あまりたくさん持って行きすぎるとバス乗車時に迷惑になるのでほどほどに(^-^;
テント場は750円だったと思います。幕営前に小屋で受付をします。

長衛小屋

100張程幕営が出来るようで、初日は平日だったこともありスペースに余裕がありました。
水場はテン場にあり、おいしくて冷たい水が常時流れております。トイレも非常に綺麗で過ごしやすいテント場です。

テント場

コース概要

一日は幕営地の長衛小屋から栗沢山経由のアサヨ峰をピストン。二日目は小仙丈ケ岳経由で仙丈ケ岳。仙丈小屋⇒馬の背ヒュッテ⇒大平山荘⇒北沢峠のルートで歩きました。
栗沢山は、宇多田ヒカルさんが出演した南アルプス天然水のCMロケ地として有名になった山です。比較的登りやすく、山頂からは甲斐駒ケ岳や仙丈ケ岳、北岳、鳳凰三山など周辺の名山が一望できる景観の良い山として人気があります。隣のアサヨ峰も日本300名山・山梨百名山に数えらえている眺望のよい山です。
北沢峠にテン泊する人は甲斐駒ケ岳と仙丈ケ岳を登る人が多いのですが、甲斐駒ケ岳は6月に黒戸尾根から登ったので、今回はミーハー登山にしてみました(^-^;

長衛小屋栗沢山経由アサヨ峰ピストン

栗沢山ハイマツ帯長衛小屋正面の橋を渡ると左が仙水峠経由甲斐駒ケ岳。真っすぐが栗沢山へのルートです。栗沢山へは基本的に直登で割と急な山道を登っていきます。印は多く踏み跡もしっかりしているため、道迷いはあまりないかと思います。
休憩ポイントは2300mくらいのところと、2450mくらいのところが平坦になるので、そのあたりで一服すれば丁度良いかと思います。長衛小屋の標高が1950mくらい。栗沢山が2700mちょっとなので、約800m弱登ることになりますが、平坦な場所がちょうどコースの真ん中位になります。
山頂近くになると、森林限界を超えてハイマツ帯になります。ハイマツ帯を抜けると岩場になり山頂標識が見えてきます。

栗沢山ハイマツ帯

栗沢山からアサヨ峰へのルートは非常に道が悪く、基本的にガレ場になっております。岩の上を足場を確認しながら進むルートになりますので、浮石等での転倒に注意が必要です。印は岩にしっかりしてあり、尾根が分かれるようなところもないので方向を間違えることはないと思います。

栗沢山山頂からアサヨ峰への稜線

アサヨ峰山頂から栗沢山へ戻る降り口と鳳凰三山方面へ進む降り口が同じ方向に着いているので、特にこの日のように視界がない時は間違えないように注意が必要です。
栗沢山方面は、足元に仙水峠の標識がそっと置いてあります。鳳凰三山方面はピンクテープが目立つところに3つほど着けてあります。私はテープにつられてうっかり鳳凰三山方面へ降りて行ってしまいました(;’∀’)
降り始めて15分程で気が付いたので戻って登り返すことが出来ましたが、気が付くのが遅かったら遭難してました。地図とコンパスでもっと頻繁に方角を確認する必要性を痛感した次第です。

長衛小屋⇒小仙丈ケ岳経由仙丈ケ岳。仙丈小屋⇒馬の背ヒュッテ⇒太平山荘⇒北沢峠

北沢峠への林道に仙丈ケ岳への登山口は3つほどあると思います。今回は、長衛小屋から林道に出たところにある登山口から登りました。
6合目の森林限界超えまではひたすら樹林帯の中を歩く道です。比較的傾斜が緩く歩きやすい山道なので負担は少なめだと思います。
6合目に着くと、一気に展望が開けます。甲斐駒、小仙丈ケ岳、仙丈ケ岳、栗沢山やアサヨ峰等近隣の山を一望できます。しかし、この日はガスで何も見えませんでした…。小仙丈ケ岳への道もハイマツ帯を登る比較的緩やかな山道を登っていきます。

6合目を振り返る

小仙丈ケ岳の手前に、山頂をショートカットして仙丈ケ岳へ向かう道があるようで、私は間違えてそちらの方へ行ってしまっておりました。途中まで小仙丈ケ岳の山頂標識らしきものが見えていたのですが、いつの間にか頭上の稜線上に人が歩いており、道を間違えたことに気が付きました。間違える人が多いのか、上に登る踏み跡があちこちにあったので、踏み跡を利用して稜線に登り正規のルートに復帰しました。
どこで間違えたのかわからないのですが、この記事を読んでくれた方は気を付けてください(^-^;
小仙丈ケ岳から仙丈ケ岳への道は一部ガレ場があるのですが、普通に慎重に下れば問題がない程度です。あまり危険はありません。ガレ場あたりから大仙丈カールが左に見え始め、仙丈ケ岳の壮大な景色を堪能することができます。

小仙丈ケ岳からの稜線を振り返る

大仙丈カール

仙丈ケ岳山頂から大仙丈ケ岳を眺める

山頂から仙丈小屋に降り、馬の背ヒュッテへ。そこから沢に降りて、沢沿いを下り藪沢大滝経由し大平山荘、北沢峠と戻りました。沢沿いの道は足場がやや悪いので、浮石等での転倒に注意が必要です。

仙丈小屋を振り返る

栗沢山とアサヨ峰

甲斐駒ケ岳

大平山荘から北沢峠へは、山道と舗装道路がありますが、山道を登った方が近道です。標高差で90mくらい登らないといけないので、疲れた体には結構負担でした。

今回の南アルプス山行も雨とガスであまり眺望を楽しめませんでしたので、次回こそは・・・と考えております。夜明け前に山頂にいたいので、次回は小屋泊まりかな。

コース地図

コースタイム

【一日目】
長衛小屋⇒106分⇒栗沢山⇒55分⇒アサヨ峰⇒44分⇒栗沢山⇒70分⇒長衛小屋
【二日目】
長衛小屋⇒4分⇒仙丈ヶ岳二合目登山口⇒91分⇒薮沢大滝ノ頭⇒70分⇒小仙丈ヶ岳⇒62分⇒仙丈ヶ岳⇒16分⇒仙丈小屋⇒30分⇒馬の背ヒュッテ⇒51分⇒薮沢大滝⇒37分⇒大平山荘⇒14分⇒北沢峠 こもれび山荘⇒4分⇒仙丈ヶ岳二合目登山口⇒4分⇒長衛小屋

登山データ

出発時刻/高度: 09:57 / 2029m
到着時刻/高度: 13:15 / 2026m
合計時間: 27時間18分
合計距離: 18.49km
最高点の標高: 2989m
最低点の標高: 1949m
累積標高(上り): 2204m
累積標高(下り): 2193m
荷物重量 : MAX12kgくらい(北沢峠⇒テン場は22kg)
消費カロリー : 6,872kcal
ログ : GARMIN62S
撮影 :  Nikon D7200 Ai NIKKOR-Micro 55mm F2.8

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