登山で撮った絶景を綺麗に残したい　初めてのRAW現像　【CaptureNX-D】

2017/10/21

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登山をされる方は大抵カメラを持って行かれると思います。スマホで撮るからカメラは持って行かないという方も多いとは思いますが、私の印象ではコンデジなり一眼なりのカメラを持参されておられます。
せっかく普段行けないところに行くのだから目の当たりにした絶景を綺麗に記録しておきたいと誰もが思いますよね。
でも、帰ってからPCで絶景画像を見てみると
「あれ？」
と思うことがよくありませんか。
山で目の当たりにした感動の絶景が写真ではイマイチ･･･。ということがよくあります。
それは、写真の構図がイマイチという場合もありますが、見た目と色の感じが違うという場合も多いと思います。
なぜでしょう？実はカメラと見た目の色が違う原因は非常に簡単なんです。

カメラで撮影できる明るさの範囲は人の目と違う。
実際の色と人の記憶色は違う。

これが原因なのです。
カメラの撮影できる明るさの範囲は人の目と比較すると非常に狭く、特に明暗差があるところでは人の目では明るいところのディテールもしっかり見えているのに、カメラで撮るとその部分が真っ白で何も写っていないということが起こります。カメラで撮れる明るさの範囲が狭いので、暗いところを明るさの基準にすると明るいところが撮れる限界を超えて真っ白に、逆に明るいところを基準にすると暗いところが真っ黒にという事が起こってしまいます。
また、人は印象的な色を実際の色より濃い色として記憶します。よく例に出されるのが桜の花ですね。ソメイヨシノの花びらの色は淡いピンク色ですが、実際の色はピンクというよりほとんど白に近い色をしています。しかし、人は美しい桜の花をピンク色として記憶してしまうのです。写真と色が違うというのは、ホワイトバランスの設定や実際の色と記憶色差で生じます。

これを自分にとって適正に調整するのがRAW現像です。
実は、カメラ内では自動的にRAW現像されているのですがそれはカメラメーカーが考える設定での現像です。

RAW現像のすすめ。ワンランク上の写真に仕上げるには

それが自分のイメージと異なる画であるならば、きちんと自分のイメージ通りにしたいですよね。

RAW現像をするにはカメラ撮影をRAWで行うことと、現像用のアプリケーションが必要です。
RAW撮影は一眼カメラであればどれでも可能かと思いますが、コンデジですと安価なものでは対応しておりません。RAW撮影ができる登山におすすめのカメラはこちらです。ご参考にしてください。

登山に適したカメラは？初心者におすすめ５機種紹介

RAW現像をするソフトは有名どころでAdobeのPhotoshop、Lightroomなどがありますが利用するのにそれなりにお金がかかるので最初はメーカーが提供する無料の現像アプリケーションを利用するのがよいと思います。現像が楽しくなって、もっとこだわりが出てきたところで導入すればよいかと思います。
カメラメーカーのHPで現像アプリケーションはダウンロードできると思います。私の場合Nikonなので、CaptureNX-Dというソフトを使うことになります。

Nikon CaptureNX-D
http://imaging.nikon.com/lineup/microsite/capturenxd/jp/

部分的な調整が出来ないのが難点ですが、純正ソフトならではの調整も出来ます。次の写真はCaptureNX-Dでの調整例です。

元画像のもっさりとくすんだ画像がキリッと秋らしくなりました。
CaptureND-Xでレベルとトーンカーブ、アンシャープマスクを調整しました。
調整方法は私独自のやり方なので、正解かどうかはわかりませんのであしからず。
CaptureNX-Dは画像非破壊なので、いくらグチャグチャになっても元に戻せます。臆せずいろいろ触ってみましょう。

もう一つ調整例を。
石畳のしっとりした光具合を撮った写真です。どうせ入る脚ならうまく入れたかったですが。