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2017年もあと少し。登山2年目、初級者の私が登った山を振り返ってみた。

2020/05/03
 
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こんにちは。BlueRです。
2017年ももう数日になりました。
今年で登山を始めて2年目。毎月いろいろな山に登りましたが、個人的には結構挑戦的な山に登った年でした。
雪山には登ることがなかったですが、初春から夏にかけてはちょっと実力以上の山にも登りましたが、なんとか無事に降りて来られてよい経験になった山もありました。
この一年の集大成として、主にどんな山に登ったかを振り返ってみようかと思います。私と同じく登山を始めて1、2年の方がこれから登る山を選ぶのに参考になればいいかなと思っています。

1月 平尾台

平尾台

平尾台

北九州市にあるカルスト地形の山です。緩やかな丘陵の草原をカルスト地形を眺めながら歩ける気持ちのよいところです。
この日は、初日の出を拝むために登りました。最も高い山頂が貫山(704mだったと思います)で、山頂からは行橋の街と海を一望できるので、当日は初日の出目当ての登山者が山頂にたくさんおられました。九州と言ってもやはり寒く、気温は氷点下で地面は凍っていました。
陽が登ると、山頂の皆さんは一斉に歓声を上げていましたね。少し雲があったのですが、綺麗な初日の出でした。

2月 沼津アルプス縦走

海と南アルプス

海と南アルプス

沼津アルプスは静岡県沼津市にある香貫山から大嵐山まで連なる山々の通称名です。標高400m以下の山を縦走することができます。いろいろなところに登山口があるので、エスケープも簡単にできて手軽に登山を楽しめる山です。
そうは言っても、すべて縦走すると距離は12、3kmありますし、急登のアップダウンが多いので結構歩きがいがあります。
眺望もよく、沼津アルプス中腹にある鷲頭山山頂からは駿河湾越しに南アルプスの山々を眺められるんですよ。
海とセットで南アルプスを見ることができるのは多分ここくらいしかないのではないかと思いました。

3月 高ドッキョウ・貫ヶ岳

富士山と白鳥山

富士山と白鳥山

高ドッキョウと貫ヶ岳。静岡県と山梨県の県境にある山です。地元の登山者しかわからないマイナーな山ですが、両方とも山梨百名山に数えられております。
夏になるとヤマビルの巣窟になるらしく覚悟が必要な山ですが、冬場に登れば全く心配なし。この時期を狙って登りました。
樽峠から貫ヶ岳へ向かう途中の平治の段や十国展望台、晴海展望台からは富士山の眺望が素晴らしいです。マイナーな山なので他の登山者も少なく、富士山撮影にはいいところです。
高ドッキョウからの富士山も綺麗ですし、山頂は広めなので天候がよければのんびり富士山を眺めながらランチを楽しめます。

4月 王岳・鬼ヶ岳・節刀ヶ岳

王岳山頂からの富士

王岳山頂からの富士

王岳・鬼ヶ岳・節刀ヶ岳は富士山の北に広がる御坂山塊の山です。西湖の北あたりにあります。
4月の末には同じ御坂山塊の三つ峠山⇒黒岳⇒破風山縦走もしたのですが、登山道の楽しさや眺望は王岳⇒鬼ヶ岳⇒節刀ヶ岳の方が断然よいのでこちらを紹介したいと思います。
王岳への登山道を登っていき、尾根まで上がると足元に広がる青木ヶ原樹海を見渡せます。眼下に樹海を見ながら山頂へ。山頂からは富士山と西湖を望む絶景。
ここからの富士山は稜線の形がすごく綺麗です。
王岳から鬼ヶ岳への道は稜線を歩く道。富士山を横目に見ながら歩く山道で、たまに簡単な岩登りもあります。
非常に眺望に優れていて、場所によっては南アルプス全貌が眺められる場所もあります。
その先の鬼ヶ岳は、視界が開けて南アルプス、三つ峠山方面等が眺められる非常に眺望の良い山頂です。
南アルプスの全貌をこれだけ綺麗に眺められる山頂は他にないのではと思います。
節刀ヶ岳は前の二山と比べるとやや眺望という面では後れを取りますが、富士吉田市が一望できて山頂も広めなので、天気の良い日にはのんびりハイキングによい山だと思います。
王岳と節刀ヶ岳は山梨百名山なのですが、鬼ヶ岳は数えられていません。山頂に登った時の眺望の良さと感動は鬼ヶ岳が一番だと思うのですが。

5月 金峰山・瑞牆山

金峰山

金峰山

金峰山・瑞牆山は言わずとしれた日本百名山のひとつです。ここは、初めてのテント泊登山をした思い出深い山です。
富士見平のテント場に幕営して、一日目は金峰山へ。二日目は瑞牆山へ登りました。
始めて20kgオーバーの荷物を背負って登ったのですが、登山口から富士見平までわずか小一時間の登山がしんどくて。
テント泊縦走をする人はよくこんなに重い荷物を持って歩けるなぁ・・・などと思った次第です。
オタオタしながらテントを張り、金峰山に登りましたがテン場までに大分体力を使ってしまったようでずいぶんしんどい登山でした。
でも、金峰山山頂からの眺めはいいですね。
翌日は夜が明ける前から登り始めて、瑞牆山山頂に一番乗り。富士山や南アルプス、八ヶ岳を眺める絶景を独り占めできました。

6月 甲斐駒ケ岳&

富士山、北岳、間ノ岳、鳳凰三山、アサヨ峰、栗沢山

6月18日。黒戸尾根から甲斐駒ケ岳に登りました。
前日までは大菩薩嶺に行こうと思っていました。しかし、昨年の山行記録を眺めていると、ちょうど一年前の同じ日に空木岳へ登っておりました。
空木岳は初森林限界突破&初アルプスの記念すべき山。せっかく同じ日に登るのなら今回も記念になる山の方がよい・・・。
ということで、本年最大の目標にしていた黒戸尾根からの甲斐駒ケ岳登頂に挑戦することにしたのでした。
日本三大急登の一つとして有名なこのルートですが、頑張ればなんとかなるもので時間はかかったものの何とか登りきることができました。
標高差だけでも2200mもあるのに、それに加えて延々と続く梯子登りやロープ場、岩場登り等大変なコースでした。
しかし、それにもまして驚いたのは、ここを登っている人たちの速いこと。抜かれ放題で最後には還暦を過ぎた女性にも抜かれてしまいました。
ここを登る人は皆さん走るように登っていきます。
コースの険しさとここを登る人の凄さを思い知った登山でした。あのくらい登れるように鍛えないと。

7月 安達太良山

安達太良山

東北方面へ出張に行ったついでに、手軽に登れそうな百名山ということで登りました。
名前くらいしか知らない百名山だったのですが(活火山であることすら知らなかった…)登ってみてびっくり。火口の迫力に圧倒されました。
まるで異星にでも来たような光景。ここは本当に日本なのか!という感じでした。
山の西側から外輪山を一周するコースで歩いたのですが、素晴らしい山でした。
紅葉で有名らしいので、機会があればそのころにまた来てみたいですね。

7月 富士山

剣ヶ峰からのご来光

富士山登山は山開き直前に行くようにしております。山開きをした後は人が多すぎて登るのが大変と聞いているので。
実際テレビのニュースで山開きの報道を見るとものすごくたくさんの人が登っていますね。
静岡県側の富士宮登山口は概ね7月10日前後の開山なので、その前に登ってきました。
前日の22:00過ぎに登山口に到着しましたが、すでにたくさんの登山客と観光客で5合目駐車場はほぼ満車状態でした。
開山すると5合目まで自家用車で上がれなくなるので、その前に夜景や星空を楽しみに来る人も多いんですね。
そして、私と同じように開山前に登頂を目指す人も多く、登山道は結構賑わっておりました。
今年の富士山登山の目標は、山頂でのご来光と影富士、お鉢周り。
9合目以降から空気が薄いせいか急にしんどくなるので、それまで足を温存しながらゆっくり登りました。
ほとんど息が切れることがない程余裕があったのですが、やっぱり9合目以降から急に足が重くなってしんどくなりましたね。
3:00過ぎに山頂に到着。山頂の温度は手元の温度計で-2℃。ご来光を待つのが寒かったですが、無事にご来光を拝むことができました。
お鉢周りもして、大沢崩れのところで影富士も見ることができました。
山梨側へ回ると、ものすごい数の人が溢れていました。山梨側は一足先に開山していたので、須走登山道はご来光を見た登山客が長蛇の列をなして下山をしていました。
本当にすごい数の人で、下山口からはるか下の小屋までずっと人がつながっていたんですよ。
開山してからは近寄ってはいけないと言われる理由がよくわかりました。
帰りは御殿場ルートから降りて、宝永山経由で富士宮登山口に帰還。満足の富士山登山でした。

8月 羊蹄山

羊蹄山外輪山

綺麗な丘陵状の山容で富士山のように美しい山ですね。蝦夷富士と呼ばれることもありますが、まさにその通りだと思いました。
標高は2000mに満たない山ですが、登山口の標高が低いので標高差が1600mと結構ハードなお山です。
登山口は4つありますが、どうやらどこから登った方が楽という事はないようです。
比羅夫登山口から登りましたが、登山口には駐車場やトイレも整備されていて、テント泊をされている人もおられました。
当日は天候がイマイチで、明け方は少し雨も降っておりました。登り始めも空は雲に覆われていて陽の光も拝めず。
でも、せっかく来たので登り始める。
登山道は、歩き始めはなだらかな道であったものの、斜面に取り付くとあとはひたすら登り。結構な急登でした。
7合目を過ぎたあたりで雲を抜けると、空は一変してものすごい快晴に。
お鉢まで上がると、高い木々はなくなり森林限界を超えた景色になります。草原の中のすり鉢のような火口がとても美しい山でした。
そのままお鉢周りをしてから、避難小屋へ。避難小屋にはいかにも山男という感じの管理人さんがおられて、北海道のお山の話をいろいろとお聞きすることができました。

8月 白峰三山縦走

北岳山荘

南アルプスのベースキャンプとなる広河原から、北岳、間ノ岳、農鳥岳を縦走して奈良田登山口へ降りる人気の縦走コース。
標高3000mの稜線を歩きながら迎えるご来光は絶景に違いない。と思いこのコースを歩く計画を心温めていました。
お盆過ぎについに決行。当日の天気はなんとかもちそうという天気予報を信じて登りましたが、現地は雨。
レインウェアを着ての山行になりました。肩の小屋経由で北岳に登頂するも、周りは雲で真っ白。某人気漫画ドラゴ〇ボー〇で出てきた精神と時の部屋状態でした。
そのまま北岳山荘まで降りて小屋で一泊。これが初の小屋泊まりでしたが、天候が悪いせいかあまり混雑しておりませんでした。
二日目の朝も雨。残念ながら3000m稜線上のご来光を拝むことはできませんでした。
雨の中、精神と時の部屋の中で間ノ岳の山頂標識を発見。標識を背景に自撮りを済ませると農鳥岳方面へ。
途中で一瞬雲が切れて晴れ間が出ると、綺麗な白虹が。初めて見ましたが、白虹はすごくレアらしいですね。
農取小屋までくると雨も上がり、農鳥岳手前でようやく晴れ間が見えてきました。雲の切れ目から塩見岳らしき山も見えて、やっとこの稜線の景色を拝むことができました。
農鳥岳から、奈良田への降下点へ。降下点から降りるとすぐに樹林帯に入り、あとはひたすら下り。足場が崩れているところや、渡渉用の橋が崩れているところもあり結構危ない登山道でした。
大門沢小屋で一息入れてまた降下。長くて結構大変な道でしたが、渡渉繰り返しや、山道の川化等、変化には富んでいたので退屈はしない道でした。
山道を降りて工事現場に出た時は、生きて帰ってこれた~!と達成感でいっぱいになりました。

9月 栗沢山・アサヨ峰・仙丈ケ岳

大仙丈ケ岳

仙丈ケ岳・アサヨ峰・栗沢山を長衛小屋でテント泊で登頂。
初日に栗沢山とアサヨ峰に登頂しました。栗沢山は南アルプスの天然水CMで出てきた山ですね。この日も天候が思わしくなく、栗沢山からアサヨ峰への稜線はガスで視界がほとんどない状態でした。
アサヨ峰山頂から戻る時に、道を間違えて鳳凰三山方面へ歩いてしまい、戻るのに往生しました。
分岐点ではしっかり地図で方向確認が必要だとあらためて思い知らされた山行でした。
二日目は仙丈ケ岳へ。標高差の割にはなだらかな山道をひたすら登る感じ。前日に道を間違えて余計な力を使ってしまったせいか、結構登るのがしんどかったですね。
小仙丈ケ岳から仙丈ケ岳へ向かう稜線はすごく気持ちがよい道でした。この日も天気があまり良くなかったのですが、時々晴れ間は出ていて、向かいにある甲斐駒ケ岳も姿を見せてくれ、いい登山になりました。
快晴であれば、素晴らしい眺望が見られたと思います。またの次の機会があれば登りたい山ですね。

12月 久住山

10月からは地元の山をぽつぽつ登っておりましたが、今年の登り納めに本日、九州の百名山、久住山およびその周りの山に登ってきました。
レコはまた次にアップしたいと思います。

来年も、私も、皆さんも安全な山登りをして無事に帰ってこれますように。

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