古いレンズを修理に出しました。Nikon Ai Nikkor 50mm F1.4S

絞りが油まみれに

一年ちょっと前にTAMRONのA032を購入して以来、単焦点レンズを使う機会がめっきり減っていました。古いNikonのMFレンズをいくつか持っているのですが、一番使うのがAi Micro Nikkor 55mm F2.8。接写は手持ちのレンズではこれしかできないので、使用頻度がそれなりにあったのですが、今回修理に出したAi Nikkor50mmF1.4は最近全く使う機会がありませんでした。

先日Z6を購入しましたが、その理由の一つに手持ちの古いMFレンズを手振れ補正付きで使いたかったというのもありました。早速FTZを介して装着、撮影してみるといくら絞っても露出オーバー。あれっ？と思い、レンズを外してガラスを覗いてみると、絞りF16でも解放状態・・・。

なんじゃこりゃ？と思いながら、マウント部にある絞りレバーを動かすとガラスの中に油まみれの絞り羽根が現れました。

これが世に聞く絞り羽根のトラブルか・・・。よくネットで他人事のように記事を読んでいましたが、よもや我が身に降りかかってくるとは・・・。

ほかのレンズは絞りを絞った状態で保管してあったのですが、このレンズだけ解放状態になっていました。これがいけなかったのでしょうか・・・。

Nikonに修理依頼

世の中には自分で分解修理をする強者もおられますが、このレンズは親父からもらった大事なものなので素直にNikonのサービスに修理を依頼することにしました。バラして修理はまたジャンク品でも買ってきてやってみることにしてみます。

修理依頼はNikonのHPからできます。ピックアップサービスもありますので非常に簡単に手続きを進めることができました。便利ですね。

必要事項を記入して申し込みをすると、梱包を届ける時間帯を指定できるので帰宅後に受け取れるように夜に設定しました。到着日は申込時に明記されるので安心です。

申し込みをしてから2日くらいで梱包が届きました。

梱包サイズは申込時にM・L・LLの三種類（だったと思う）から選べました。今回は単焦点レンズ一本だけなので一番小さいＭを頼みましたが、この梱包でもカメラボディが送れそうな大きさです。

梱包には送付までの説明書・申込書・送り状・レンズを入れるビニール袋や梱包を閉じるテープもついておりました。至れり尽くせりですね。

このレンズには大きすぎるとも思えますが、大は小を兼ねるので・・・。

梱包が完了したら通常はフリーダイヤルに電話をしてピックアップの依頼をすればよいのですが、私の家の場合、電話がIP電話でピックアップのフリーダイヤルが使用不能、携帯電話からもかけられず。フリーダイヤルが使えない場合は右上の・・・と記載がありましたがどこにも代わりの連絡先は書いてない。 途方にくれました・・・。

結局、翌日職場の近くにあるヤマト運輸に持ち込みました。せっかくのピックアップサービスなのに・・・。今時、家の回線はネットワーク用だけという家庭も多いと思いますので、使用できないフリーダイヤルはどうかと思いました。ピックアップサービス自体はヤマト運輸のサービスなのでしょうけど、ちょっと残念ですね。

そして蘇った我がレンズ

４／４に発送して翌日、Nikonから修理品受取完了のメールが届きました。修理完了予定が４／１６。見積金額が12,680円。修理料金は代引きなのでお金を用意しておかねば・・・。

４／９の夕方。うちの妻からメールで連絡。「なんかNikonから届いたぞ」と。レンズが届くには早すぎるし・・・と思いながら帰宅するとやっぱり修理に出していたレンズでした（当たり前か）。

ＰＣでメールを確認すると４／９の14:00に発送の連絡が入っておりました。なんで4/9発送で夕方届くんだ？と思いましたが、早いに越したことはないので気にしないことにしました。値段も当初の見積もりより安く、9,242円。

絞り羽根の交換とヘリコイドへの注油。清掃と調整もしてもらっております。

レンズのガラスを見てみるとめちゃくちゃ綺麗になっていました。今までも綺麗に使ってきたつもりでしたが、なんか見違えちゃってびっくり。ガラス汚れてたんですね。絞りも当然カチカチ気持ちよく動くようになりまるで新品にでもなったように思えました。

早速装着。綺麗な前玉がいいですね。F1.4のペラペラの被写界深度でもZ6はピントを合わせやすい。これからバシバシ使っていきたいですね。