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初日の出のダイヤモンド富士で有名な竜ヶ岳へ登山に行ってきました。

 
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年末年始にダイヤモンド富士が見られる竜ヶ岳

初日の出でダイヤモンド富士が見られることで有名な竜ヶ岳。本栖湖の南側にある標高1,480mのお山です。下から見上げると、山の半ばから熊笹に覆われていてまるい山容から抹茶団子のようにも見えます。

登山道は緩やかで登りやすい山なので、小学生低学年くらいの子を連れた親子登山も見かけます。山頂は広く平らで眺望がよく、富士山はもちろん南アルプスや朝霧高原から富士宮市、富士市駿河湾まで眺められます。日の出前に登ってくれば、綺麗な街灯りが眺められます。

竜ヶ岳登山道を歩く
竜ヶ岳登山道を歩く

竜ヶ岳は12月にダイヤモンド富士が見られる山として有名です。年末年始あたりはちょうど山頂あたりから見られるので、山頂は広い事もありたくさんの人で賑わいます。

12月中であれば、登山道のどこかでぴったり真ん中から陽が昇るダイヤモンド富士が見られます。冬至が最も北側のポジションで見られることになるので、登る日で「この辺かな?」な感じで考えてみるといいですね。どこで見てもそれほど外れないです。

今回のコース

本栖湖キャンプ場にある竜ヶ岳登山者用駐車場から石仏経由のルートでピストンをしました。このコースは登りやすく、ずっと富士山や青木ヶ原樹海、御坂山塊を眺めながら登れる眺望抜群のコースです。

今回は夜明け前に山頂に到着し、日の出前まで朝焼けをする空を背景に見る富士山や富士宮市方面の街明かりの夜景を眺める。日の出の時間は南アルプスのモルゲンロートを7:00過ぎまで撮影。7:40前くらいがダイヤモンド富士の時間。山頂か途中まで降りて撮るかどちらか選ぼうという感じの計画。

登山道からの富士山
登山道からの富士山

ダイヤモンド富士を見た後は、登る時には暗くて見られなかった御坂山塊や青木ヶ原、富士山を眺めながらまったり下山。

手軽で富士山周りの景色を満喫できるいいコースです。

登山口へのアクセス

ルート地図

ルートタイム

往路 山行時間91分

本栖湖キャンプ場⇒53分⇒石仏、見晴らし台⇒30分⇒湖畔登山口・石仏分岐点⇒8分⇒竜ヶ岳

復路 山行時間72分

竜ヶ岳⇒8分⇒湖畔登山口・石仏分岐点⇒28分⇒石仏、見晴らし台⇒36分⇒本栖湖キャンプ場

ルートデータ

  • 合計距離: 9.13km
  • 最高点の標高: 1467m
  • 最低点の標高: 905m
  • 累積標高(上り): 649m
  • 累積標高(下り): 641m
  • 荷物重量:13kg
  • 消費カロリー:1654kcal

登山レポート

ナイトハイクで山頂を目指す

ダイヤモンド富士の時刻は概ね7:40くらい。駐車場から竜ヶ岳山頂までは概ね2時間くらい。山頂でダイヤモンド富士を眺める必要もなく、むしろもっと手間でないと山頂中心から太陽が昇るところを見られない。なので、それほど早くから登る必要もないが、4:20くらいから出発した。

竜ヶ岳から見える景色は何もダイヤモンド富士だけではない。山頂の西側には南アルプスがズラリと並んでいるので、冠雪をした今の時期は山が赤く輝く美しい南アルプスのモルゲンロートを見ることができる。

日の出の時刻は6:40くらいなので、コレを見ようと思うとやはり4:30くらいには出発しなければならない。

また、山頂からは駿河湾側の街明かりがきれいに見える。望遠レンズがあれば夜明け前の美しい街の夜景を撮ることもできる。

竜ヶ岳はとても魅力的な山なのである。

4:20に駐車場を出発。キャンプ場の中を通り過ぎて登山口には10分ほどで着く。途中までは竜ヶ岳登山口への標識があるのであまり迷うことはないが、道路を横断して向かいの林に入ると登山口という標識は現れなくなる。地図を見れば問題ないが、この時刻はヘッデンがないと手元も見えないほどの暗闇なので一応気をつける。

キャンプ場の道標
キャンプ場の道標
登山口
登山口

登山口から30分ほど登ったところにある休憩広場までは樹林帯の九折登山道で竜ヶ岳の登山道では比較的急。とはいえ特に大変ではなく歩きやすい登山道だ。

例年は登山口近辺で鹿と遭遇することが常であったが、今回は野生動物に会うことがなかった。暗闇の中でキラリと金色に光る鹿の目は、ナイトハイクを始めた頃はギョッとしたものだが最近は慣れてしまった。鹿だと思っているから気にならないのだが、ただの油断とも言える。熊や猪でないことを祈るのみである。

登山口から一時間弱で石仏に到着する。ここは樹林帯を抜けたところにあり周辺は笹に覆われている。東屋もあり眺望も良いので、朝はゆっくり出てここでダイヤモンド富士を迎えるのも良いと思う。

石仏
石仏

ちょっと休憩をした後、そのまま山頂を目指す。山頂までは笹の中を歩く九折の道。日が昇っていれば青木ヶ原樹海や御坂山塊から三ツ峠山までスカッと見渡せる好展望の登山道だ。もちろん間近に富士山が鎮座している。

しかし、登りは真っ暗で富士山の影が見えるくらいなので、黙々と山頂を目指して登る。

登山道の傾斜が緩やかになり、背後の景色が富士山と笹しか見えなくなると湖畔登山口との分岐に到着する。ここから山頂までは10分ほどでほぼ平坦だ。

竜ヶ岳山頂
竜ヶ岳山頂

移りゆく山頂からの眺望

山頂付近に来ると何人かの登山者にあった。山頂は結構広い平坦な広場になっていてベンチやテーブルも設定してある。登りやすいし、ファミリー登山にはもってこいの山である。

山頂周辺を覆う笹は結構背が高く、1m以上の高さはある。夜景を撮るにも私が持っている三脚Manfrotto befree advancedはエレベーターをいっぱいに伸ばしても150cmほどなので結構ギリギリ。軽量で扱いやすく登山で持ち歩くには重宝するよい三脚だが、竜ヶ岳くらい登りやすい山なら多少重くても、もう少し大きくてガッチリした三脚が欲しいものである。

山頂の笹越しから富士山
山頂の笹越しから富士山

また、この時期は日の出前の温度は-10℃を下回ることもしばしば。この日も手持ちの温度計では-12℃を指していた。この温度の中を動かずに待つのはかなり寒いのでしっかりした防寒装備が必要。寒いときにアンダーウェアで使っているミレードライナミックとモンベルスーパーメリノウールEXPの組み合わせは汗でベタつかず非常に暖かく快適。とくにドライナミックメッシュは夏冬問わず使えるのでオススメです。

竜ヶ岳山頂から駿河湾を眺める
竜ヶ岳山頂から駿河湾を眺める

6:30。空も明るくなり日の出ももうすぐ。竜ヶ岳山頂の西側へちょっと降りると八ヶ岳や南アルプスが一望できる。

昨年もダイヤモンド富士を撮りに来たが、そればかり気を取られていて南アルプスのモルゲンロートはすっかり忘れていた。あとから他の人の登山記録を見て「しまった!」と思ったものである。

今回は昨年の教訓を生かして日の出の時刻は南アルプス狙いと決めてきた。この日の南アルプスは白峰三山が雲の中だったが、赤石岳や悪沢岳、鳳凰三山などはしっかりと見えた。

やがて日の出の時刻を迎えると、冠雪した南アルプスがあかく輝き出す。

赤石岳
赤石岳
悪沢岳
悪沢岳
鳳凰三山
鳳凰三山
白峰三山は雲の中
白峰三山は雲の中

山が燃えるモルゲンロートの時間は短時間。7:00を回った頃には赤色は引いて白い山容に戻る。山頂に戻るとたくさんの人で賑わっていた。

山頂をスルーして御坂山塊と青木ヶ原樹海が眺められる場所まで戻る。朝日を受ける御坂山塊の眺めも山の陰影がきれいで結構よい。

御坂山塊と西湖
御坂山塊と西湖

ダイヤモンド富士は登ってきた道を戻って斜面半ばで見ようかと思っていたが、山頂に沢山の人がいるので、日の出を眺める人と一緒に撮ろうと山頂に戻ることにした。

7:39。ようやく富士山山頂から日の出を迎えた。山頂の右端から出てきて思ったより外してしまった。翌日が冬至なので太陽は一年でほぼ最も南側で上がる。この時期の山頂ではちょっと南過ぎたようだ。おそらく初日の出の頃にはちょうどよくなるに違いない。

日の出を拝む人たち
日の出を拝む人たち

景色を眺めながらまったり下山

ダイヤモンド富士を眺めたあと早々に下山を開始。暗闇で登りでは何も見えなかった景色をまったり眺めながら下山する。

竜ヶ岳中腹からの眺め
竜ヶ岳中腹からの眺め

日が昇ると温度はぐんぐん上がって、石仏につく頃には手元の温度計で0℃になっていた。お日様は偉大である。山頂で防寒具を着込んだまま下山をしたのでかなり暑いが、戻るまで一時間もかからないだろうしザックを下ろすのも面倒なのでそのまま下山をする。

下山する人たち
下山する人たち
枯れ葉に埋まる登山道
枯れ葉に埋まる登山道

40分後。駐車場につくとたくさんの車で埋まっていた。下山中、かなりの人とすれ違ったが沢山の人がダイヤモンド富士を見に来ていたようである。おそらくは石仏あたりで見ていた人が多かったのかもしれない。

竜ヶ岳登山者駐車場
竜ヶ岳登山者駐車場

竜ヶ岳は手軽に登れて眺望が良い山なので、ダイヤモンド富士の時期以外でも登山初心者におすすめできる山である。

他の竜ヶ岳近郊の登山レポ

本栖湖を囲む山々を周回

竜ヶ岳から毛無山まで縦走

今回使ったおすすめギヤ

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