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陣馬山から高尾山まで縦走。快晴の下、初の高尾山域を満喫しました。

2020/05/03
 
陣馬山高尾山縦走タイトル
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高尾山って?

登山をする人ならおそらくみんな知っている高尾山。東京都八王子市の東にある599mのお山です。自然豊かで登山道も非常によく整備さており、毎年350万人もの登山客が訪れる世界で一番登られている山だそうです。大都市近郊にありながら手軽に自然を楽しめるということでミシュラン・グリーンガイド・ジャポンの三ツ星にも選ばれております。

そんな人気のお山なのに、私は一度も行ったことがありませんでした。登山を始めて4年。知り合いからは「えっ高尾山行ったことないの!?」と言われるのにそろそろ飽きてきたので、今回はメインルートを歩いて主要ピークを総なめにしてやろうと思ったのでありました。

これでもう高尾山に行ったことないとは言わせないぜ。

初の高尾山域は高尾の主のおすすめで陣馬山から

今回は昨年から登山を始めた会社の同僚I氏と、OBのM氏の3人で登山。I氏は登山経験は少ないですが、昨年秋には一緒に丹沢のバカ尾根から鍋割山を周回しているので、今回のコースは体力的に問題なし。M氏は現在八王子在住で高尾の主の様な人。今回はM氏の案内でしっかりピークを踏みながら縦走することになった。

JR藤野駅でM氏と待合せて一般道を登山口に向けて歩く。今回、陣馬山からの縦走にしたのは、駐車場代が安く済むから。とはいえJR藤野駅前の駐車場は1,000円/日だった。こんな山の中で1,000円もするとは…。さすが首都圏だ。

踏切
踏切
登山道へ向かう
登山道へ向かう

踏切を渡り、狭いトンネルを抜けていく。トンネルは車道の幅もあまりなく、車通りも結構多いのでちょっと怖い。駅から2km程歩けば陣馬山登山口の石碑が現れる。その先200mほど過ぎたところにしっかりしたトイレが設置されていた。さすが高尾山域。よく整備されている。

陣馬山登山口
陣馬山登山口
トイレ
トイレ

登山口から陣馬山までは二つのルートがある。一ノ尾根ルートと栃谷尾根ルートだ。M氏によると一ノ尾根ルートの方が傾斜が緩く人気らしいが、眺望に乏しいので今回は栃谷尾根へ。こちらのルートは所々富士山が見えるそうだ。

栃谷尾根登山口まではさらに1.7km程舗装道路を登って行く。途中、昨年の台風19号の爪痕や富士山を眺めながら九十九折れの道を登る。集落に入ると栃谷尾根登山口トイレが現れる。屋根付きのベンチもついたしっかりしたトイレである。トイレから見える雪山は丹沢の大室山や檜洞丸あたりだろうか。

栃谷尾根登山口トイレ
栃谷尾根登山口トイレ
トイレ付近からの眺望
トイレ付近からの眺望

栃谷尾根登山口は一見するとそれと全くわからない。標識は一応あるのだが、その先に見えるのは一般の家屋。一般家庭への入口に見えるのである。今回はM氏の案内で迷うことはなかったが、初めて来る人は間違いなく躊躇する登山口である。細い道を登って行くと茶畑があり眺望が開ける。

栃谷尾根登山口
栃谷尾根登山口
眺望ポイント
眺望ポイント
富士山の頂
富士山の頂

彼方に見える富士の頂をしばらく眺めてから登り始める。ここからがやっと登山道となる。ここまで駅から1時間、5km弱歩いてきた。すでに山の中腹まで登っている。登山道はよく整備されており明瞭で非常に歩きやすい。一ノ尾根ルートより急登とのことだったが、割となだらかな登山道だ。山頂手前は階段も整備されており、一時間程登ってあっさり陣馬山山頂に到着した。

栃谷尾根登山道
栃谷尾根登山道
山頂手前の階段
山頂手前の階段
山頂手前からの富士山
山頂手前から富士山
撮影に興じる両名
撮影に興じる両名

陣馬山山頂は、中心部にあの有名な白い馬の石像が鎮座。非常に開放的な山頂で、360度眺望を楽しめる。富士山や大岳、南アルプスまで望むことが出来た。

茶屋が3件ほどあったがこの日は一軒しか営業していなかったのが残念であった。馬の石像から北側の階段を降りるとトイレがある。さすが人気の山域だけあって、立派なトイレが設置されている。

陣馬山の象徴
陣馬山の象徴
彼方の南アルプス
彼方の南アルプス
山頂トイレと茶屋
山頂トイレと茶屋

景信山までの快適すぎる登山道を歩く

陣馬山から景信山までのルートは一部ぬかるんだところもあるが、基本的にものすごく歩きやすく整備された登山道だ。登山道というより遊歩道のような感覚。アップダウンも緩やかで快適に歩ける。

木洩れ日の綺麗な森の山道を明王峠へ向けて歩く。木々の隙間からは富士山の姿が垣間見える。綺麗で快適な登山道。トレランの人が結構往来する。首都圏近隣でこれだけ歩きやすい登山道なのだから当然か。

景信に向けて出発
景信へ向けて出発
光の綺麗な森
光の綺麗な森

30分ほど歩くと明王峠に到着した。小さな茶屋があるが営業はすでにしていない様子。いくつかベンチが設置されていてトイレもある。こんな小さな休憩場にもトイレが設置されているとは驚きである。他の山域では考えられない。

明王峠
明王峠
明王峠石碑
明王峠石碑

明王峠から景信山までは一時間程だが、その間に堂所山というピークがある。M氏からは何もないから踏まなくていいよと言われたが、せっかくなのでしっかり踏む。せっかくの機会なので主要ピークは制覇しておかなければならないのである。

堂所山分岐
堂所山分岐
堂所山山頂標識
堂所山山頂標識

堂所山から景信山方面への下りはかなりの傾斜だ。こちらから堂所山へ登る人も幾らかいたが、今回のルートでは一番の急登ポイント。この山を巻いていく人が多いのも納得である。

堂所山を下りるとまた快適な登山道が続く。途中、笹の群生地を歩く道を行くと、杉の木からの木洩れ日が笹を照らす様が綺麗だった。なかなかよい道である。

木洩れ日
木洩れ日
笹道
笹道

堂所山から45分ほどで景信山に到着。山頂は無数のベンチが設置されていて、おおよそ山頂という感じがしない。茶屋では食事や飲み物、グッズなどいろいろ売られていた。ちょうど昼時でもあったからかたくさんの人がベンチで食事をしていた。せっかくなので茶屋でどうやら名物であるらしいなめこうどんを注文。山頂で暖かいうどんが食べられるのはありがたい。

なめこうどん
なめこうどん
なめこ汁を注文するI氏
なめこ汁を注文するI氏
食事を作る人
食事を作る人

景信山は東京都方面の眺望が抜群だ。視界を塞ぐものは一切なく、首都圏一円を一望できる。はるか遠くの方に筑波山や冠雪した山が見えた。燧ケ岳だろうか?東京スカイツリーもすぐに確認できたが、東京タワーはどこにあるのかよくわからなかった。夜来れば巣晴らしい夜景を眺められるに違いない。

景信山からの眺望
景信山からの眺望

高尾山までの道は至れり尽くせり

景信山からはさらに人が増える。高尾山から景信山まで来る人が結構多いようだ。このあたりから普通の登山道の道が所々に現れる。この山域からすれば道が荒れている部類になるだろうが、普通の感覚ではまだ歩きやすいよい登山道だ。

登山道らしくなった
登山道らしくなった

小仏峠に到着すると狸のお出迎え。昔はもっとたくさんあったようだが、心無い人が壊してしまい今の数に至るそうだ。しかし、狸像を誰が何の目的でわざわざここに運んできたのだろうか。小仏峠を少し先に進むと渋滞で有名な小仏トンネルの直上に来る。ベンチも用意されていて富士山と相模原湖が見える。さらに少し進むと小仏城山だ。

小仏のタヌキ
小仏のタヌキ
小仏から登る
小仏から登る
富士山と湖
富士山と湖
さらに登る
さらに登る

小仏城山のピークにも茶屋とトイレ。この山域は主要ピークや眺望ポイント各所にトイレがある。さすがに世界一登山客の多い山である。トイレの心配から解放され安心して登山を楽しめる山だ。ここでは蠟梅と富士山が楽しめた。

蠟梅と富士山
蠟梅と富士山

小仏城山からは木道が轢かれた山道。この道は眺望がないので、少し横にそれたわき道を歩く。一丁平に着くと、スニーカーの人もたくさん。富士山を眺められる立派な眺望デッキや東屋、トイレも完備。ミシュラン三ツ星の面目躍如といったところだろうか。

一丁平東屋
一丁平東屋
富士山眺望デッキ
富士山眺望デッキ
一丁平トイレ
一丁平トイレ

さらに進むともみじ台への分岐に着く。左右に巻道があり、M氏が「どれで行く?」と尋ねてきた。当然中央突破を選択。ピークはしっかり踏むのだ。もみじ台への階段は結構長い。ここまで結構脚を余していたのでまだまだガシガシ登れる。今回の山行は荷物をいつもの半分程度にしていたのですごく楽に歩けていた。階段を登りきると例のごとくまたトイレがあった。その先には蕎麦屋さん。もみじ台からの眺望もなかなか良い。この辺りまで来るといつもの登山の雰囲気はもはやない。

もみじ平トイレ
もみじ台トイレ
もみじ平
もみじ台
もみじ平からの眺望
もみじ台からの眺望

もみじ台から少し下るとこの日最後の登り、高尾山町への道となる。ここも巻道ありだが、目の前の石段を登る。3分ほど登ると平坦地にでた。しっかり舗装されて鉄筋コンクリートの建物が立ち並んでいる。高尾山山頂だ。

最後の石段
最後の石段
高尾山山頂標識
高尾山山頂標識

高尾山初制覇。ついでに主脈縦走路も制覇ということで、これで高尾山行ったことがあると胸を張って言えるようになった。高尾山山頂からは登山装備をした登山者より、普通の格好をした人の方が圧倒的に多い。ここまではケーブルカーやリフトで上がってこられるのだからそれも当然か。ファミリーのたくさん見受けられた。

一大観光地なので当たり前だが、高尾山頂にも立派なトイレがあった。入口は上側で出口が下側の一方通行となっている。利用時には気を付けよう。

高尾山トイレ
高尾山トイレ

一号路と呼ばれる主要路を降りていくと、薬王院という立派なお寺がある。真言宗の行基という高層が開いたお寺さんだそうだ。行基と言えば教科書で見た記憶があるお坊さんだ。

薬王院奥社はカラフルな彫り物が施されたお宮だ。静岡県にある久能山東照宮のような装飾だ。このカラフルな装飾にも何か意味があるのだろう。

薬王院奥社
薬王院奥社

1200年もの歴史がある由緒あるお寺さんだが、各所に配置された天狗像には厳かな雰囲気より親しみを感じる。高尾山では皆、下にあるケーブルカーで登ってきて、薬王院を参ってから山頂に景色を眺めに登るのだろう。

本殿の天狗
本殿の天狗
本殿を参る
本殿を参る
線香が香る
線香が香る

さらに下っていくと駅とお土産屋さんに展望台。ケーブルカー駅とお土産屋さんはたくさんの人が長蛇の列を作っていた。ここからは足早に登山道を下って高尾駅へ。高尾駅へ下る登山道がこの日で一番登山道らしい山道だった。

アクセス・コース

登山道へのアクセス

JR藤野駅近辺にはいくつか駐車場がある。今回利用したのは、タイムズ藤野駅周辺第一駐車場。1,000円/日だった。首都圏とはいえこんな山中でもこの値段とは…。需要があるから値段を下げる必要がないのだろう。

ルート地図

ルートタイム

【JR藤野駅⇒陣馬山】

JR藤野駅07:50⇒08:08陣馬登山口バス停⇒08:18陣馬山登山口⇒08:37栃谷分岐⇒08:48栃谷尾根登山口08:59⇒09:59陣馬山

【陣馬山⇒景信山】

陣馬山10:05⇒10:18南郷山⇒10:30奈良子峠⇒10:37明王峠10:50⇒10:57底沢峠⇒11:12堂所山11:16⇒12:00景信山

【景信山⇒高尾山】

景信山12:46⇒13:08小仏峠13:18⇒13:36城山13:43⇒13:44五十丁峠⇒14:03一丁平14:06⇒14:12大垂水峠(学習の歩道)分岐14:13⇒14:25もみじ台⇒14:33高尾山

【高尾山⇒JR高尾駅】

高尾山14:36⇒14:50高尾山薬王院14:56⇒15:03神変山⇒15:07霞台園地⇒15:13リフト山上駅⇒15:21金比羅台園地15:23⇒15:40高尾山ちか道入口⇒15:57高尾駅

ルートデータ

  • 出発時刻/高度: 07:44 / 206m
  • 到着時刻/高度: 15:57 / 176m
  • 合計時間: 8時間13分
  • 合計距離: 23.61km
  • 最高点の標高: 844m
  • 最低点の標高: 172m
  • 累積標高(上り): 1367m
  • 累積標高(下り): 1400m
  • 荷物重量 : MAX7.5kg
  • 消費カロリー :3497kcal
  • 消費水分 : 500ml
  • 摂取カロリー : 300kcalくらい?(なめこうどんのみ)

持ち物

  • ザック deuterFUTURA28
  • 登山靴 mont-bell ツオロミブーツ
  • 手袋 mont-bellシャミーズグローブ、OutDryアルパイングローブ(未使用)
  • ミドルレイヤー mont-bellクリマプラス100ジャケット
  • ベースレイヤー mont-bellスーパーメリノウールEXP.、ミレードライナミックメッシュ
  • アウターレイヤー mont-bellロッシュジャケット(未使用)
  • パンツ mont-bellサウススリムパンツ
  • 靴下 mont-bell製
  • レインウェア mont-bellレインダンサー(未着用)
  • GPS GARMIN62S
  • ヘッドライト blackdiamond spot
  • カメラ Nikon1J4
  • レンズ 1Nikkor 10-30PD
  • その他 帽子 行動食(ゼリー×3、カロリーメイト×1)飲料水1.0L 救急セット 懐中電灯 予備電池 熊鈴 コンパス 地図 時計 携帯 財布 保険証 筆記用具 予備紐 ライター ビバークシート,ココヘリ発信機,PeakDesign Capturecameraclip
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