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新型ツオロミブーツはどう?タイオガブーツと比較して

 
タイトルツオロミブーツ
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新型ツオロミブーツの特徴

オールラウンダーなツオロミブーツ

ツオロミブーツは夏山の長期縦走やトレッキングも視野に入れたハイカットのブーツです。縦走にも使えるという事は、重量のある荷物を背負っての歩行での足の負担を考慮しているという事になりますね。

ソールは固めですが、割としなやかに曲がるので近所の里山でも快適に使うことが出来ると思います。夏の高山から秋から初冬の低山までオールラウンドで使える靴ですね。

ハイカットのメリットは歩行中に靴の中に異物や水の侵入がしにくい事かなと感じております。耐水性と通気性に優れたゴアテックスを使用しており、防水性も高くなっております。

初めての登山靴に丁度いいタイオガブーツ

一方、タイオガブーツはミドルカットで足首が割と動きやすく始めて登山靴を使う人でも違和感なく歩くことが出来る靴です。シャンクがツオロミと比較してすこし柔らかいので曲げやすいです。私の旧型タイオガブーツがヘタって柔らかくなっているだけかもしれませんが…。

見た目はミッドカットかハイカットかの違いしかないですが、実は中身も同じなのではないかとひそかに思っております…。

新型タイオガブーツ

タイオガブーツは主に軽装備での日帰り登山や山小屋泊を想定した設計になっているとのことですが、私の場合この靴で24kg背負って南八ヶ岳をテント泊登山をしたり、15kg程背負って2泊3日の南アルプス縦走もしました。縦走用の靴を履いていればもっと楽だったのかもしれませんが、夏場なら何とかなるものです。

旧型タイオガブーツ

サイズの選択肢が広く万人に合わせやすい

ツオロミブーツ、タイオガブーツともにサイズの選択肢が非常に広く、わたしのように足幅の広い人は靴選びにかなり苦労すると思うのですが、どちらのブーツも通常のものから4Eのワイド型が用意されているのでしっかり足にフィットする靴を選ぶことが出来ます。日本人の足に合わせた木型を使用しているのですが、新型はさらに改良を加えたようですね。

新型の改良点

ツオロミブーツは2018年にモデルチェンジしたのですが、最大の改良点は軽量化です。従来より100g程軽量になっており、重量は600g(サイズによる)。すごい軽量化ですね。

私の持っている旧モデルのタイオガブーツと比較すると、足首周りの形状が大分薄くなっています。タンの部分は顕著でタイオガブーツが割とボリュームがあるのに対して、新型ツオロミブーツはペラペラで高さも低くなっています。足首周りの厚みも半分くらい。前作のツオロミブーツでは脛が痛くなるという声が多かったらしく、タンを低く薄くしたらしいです。足も曲げやすくという意味もあるようです。

ツオロミブーツのタンと足首周り
旧タイオガブーツのタンと足首周り

またソールを小型化して軽量化を図っています。全体的に幅が少し狭くなっています。

北アルプスの焼岳でシェイクダウン

北アルプスの南、上高地の傍にある焼岳でツオロミブーツをシェイクダウンしました。コースは中の湯登山口から山頂を経て焼岳小屋から上高地へ下り、遊歩道と車道を歩いて中の湯登山口へ戻る周回コース。歩行距離はおおむね20km程度を歩いてみました。

森林の山道からガレた岩場、遊歩道、舗装道路と様々な状態を歩けるてテストとしてはちょうどよいルートでした。

フィット感は良好

木型が変わって、旧タイオガブーツより小指のあたりがより足の形状に合うようになり楽になりました。初めて歩いた靴ですが踵など特に靴ズレもすることはありませんでした。タイオガブーツは下りが長いと親指の付け根がかなり痛くなったのですが、ツオロミブーツでは大丈夫でした。ただ、この点は良し悪しを判断するにはまだ歩き足りないかなと思っております。

旧型と比較して靴紐を通すところの形状が変更されており、タイオガブーツより足の甲がしっかり締る感じです。靴の中で足が動くようなこともなく、つま先が痛くなるようなこともありませんでした。足にしっかりあってくれている感じです。

タイオガより安定感あり?

私のヘタったタイオガブーツよりシャンクが固い為だと思いますが、岩場で足を置いて荷重をかけた時の安定感が良いような感じを受けました。ハイカットブーツなので足首が固定されて歩きにくいかなと想像していましたが、柔らかめなのであまり足首の稼働の妨げにはならない印象。ミドルカットのタイオガブーツから履き替えてもさほど違和感はありませんでした。

足首が痛い

なぜか右足首だけ靴の淵が当たって非常に痛くなりました。上高地に降りたあたりくらいから締めなおしたり緩めたりといろいろ調整してみましたが、すでに足首の内側が痣になっておりどうやっても痛い。上高地への入口である釜トンネルを出た後からは、一番上のフックは使わず一つ下で縛って歩いてしのぎました。

新しい靴だからまだ馴染んでないのが原因だと思いますが、足首の部分だけ何か巻く等対策が必要かなと感じております。

その後8座を登って感じたこと

焼岳から後の山行では靴紐の縛り具合でかなり悩みました。

靴紐の締め方によって、足の甲や足首等様々なところが痛くなり、どこをどの程度締めれば快適に歩けるか試行錯誤。

足形は靴ヅレをすることが全くないのでよく合っていると思うのですが、甲の部分をちょっと強めに絞ると足の甲が靴紐を通す穴の出っ張りで痛くなり、緩める下りがきつくなる。足首もしっかり締めるとタンの周辺が足に当たって痛い。

富士山周りの山から里山、くじゅう連山などいろいろな場所を歩きながらベターなひもの締め具合を模索しました。

結局8座ほど登った結果、足の甲は圧迫感がない程度にちょっと強めに締めてから最初の金具でグッと締める。そこから足首に渡ってはやや軽めにというのが現在のベターな締め方になっております。

20km近い山行もして問題ないので、自分的にはやっと締め具合がわかってきたかなという感じです。靴も脚に馴染んできたのかもしれません。

履いてみたけど、足首が痛い、甲が痛いという方は締め具合をいろいろ試してみてください。

初心者から中級者まで幅広い層にお勧めできる靴

ツオロミブーツは価格も18600円と他メーカーの登山靴よりお求めやすくなっており、非常にコストパフォーマンスの良い品だと思います。何より、サイズが選べるのが助かります。これから登山をしたいという方から、夏山をガッツリ登りたいという人まで幅広く勧められる靴だと思います。

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