富士山山頂でご来光を拝む。お鉢周りに宝永山も 贅沢三昧の登山

7月10日に富士宮口が開山しましたね。
開山すると、マイカー規制で富士宮口5合目まで自家用車で上がれなくなりますので、その前に富士山に登ってきました!
狙いは山頂からのご来光とお鉢周りです。
昨年は、登り始めが3時頃と遅く、7合目あたりで夜明けを迎えてしまったのでご来光を拝むことができませんでした。
また、体力不足でお鉢周りをする元気もなかったので、今年はリベンジをしに来たのでした。
22:00過ぎに5合目駐車場に到着すると、駐車場はほぼ満車。
やはり皆さん考えることは一緒のようです。登山客だけでなく、夜景を眺めに来ている人も多いようでした。
当初は2時間ほど仮眠をして、0時頃からから登り始めるつもりでしたが人通り、車通りが多くとても寝ていられなかったので仮眠はやめて徹夜登山をすることにしました。寒い山頂で何時間も日の出を待つのはキツいので、ゆっくり登る事にしました。
富士山登山コースは山梨県側の吉田、須走。静岡県側の御殿場と富士宮の4コースあります。
一番の定番は吉田コースですね。ここから登る人が一番多いのでよく整備されております。このコースは7月1日に開山しています。例年、山梨側の方が開山が早いようですね。
今回登った富士宮口は4コースの中で一番標高の高いところから始まる短いコースです。片道5km弱、標高差1376mと最も手軽に登れるコースです。最高点の剣ヶ峰にも最も近いので、ピーク狙いでしたらおすすめのコースですね。
ただし、このコースは日の出が見えないので、ご来光を見たい方は吉田か須走がよいかと思います。
富士山は山頂付近に行くと、空気が薄く体が急に重くなります。私の場合は、急に足が重くなって頭がクラクラしてまっすぐ歩きにくいような感じになります。顔や手がむくれるので、気圧が低いのでしょうね。高山病にならないためには、ゆっくり高度順応しながら登るのがよいです。途中で一泊するのがいいのでしょうね。
目次
コース概要
今回は剣ヶ峰→お鉢周り→宝永山という贅沢ルートで歩きました。疲れないように登りは牛歩戦術でなるべく息を切らさないように登りました。空気が薄い山頂付近を歩くために体力温存の作戦でしたが、結局山頂付近がしんどいのは変わりませんでした。
コース地図
コースタイム
【登りタイム】
富士宮口五合目⇒14分⇒六合目雲海荘⇒35分⇒新七合目御来光山荘⇒19分⇒元祖七合目山口山荘⇒32分⇒八合目池田館⇒37分⇒九合目萬年雪山荘⇒19分⇒九合五勺胸突山荘⇒27分⇒富士宮口頂上⇒3分⇒三島岳⇒17分⇒富士山
【お鉢周りタイム】
富士山⇒7分⇒西安河原⇒12分⇒雷岩⇒6分⇒金明水⇒8分⇒久須志岳⇒7分⇒成就岳⇒8分⇒伊豆岳⇒6分⇒朝日岳⇒3分⇒御殿場口頂上
【下りタイム】
御殿場口頂上⇒38分⇒御殿場口八合目⇒5分⇒御殿場口七合九勺・赤岩八合館⇒12分⇒御殿場口七合五勺・砂走館⇒3分⇒御殿場口七合四勺・わらじ館⇒4分⇒御殿場口七合目⇒18分⇒御殿場口下り六合(走り六合)⇒5分⇒宝永山馬ノ背⇒7分⇒宝永山⇒23分⇒宝永第一火口⇒7分⇒宝永第一火口縁⇒9分⇒六合目宝永山荘⇒10分⇒富士宮口五合目⇒2分⇒ゴール地点
登山データ
出発時刻/高度: 22:30 / 2357m
到着時刻/高度: 09:05 / 2351m
合計時間: 10時間34分
合計距離: 14.28km
最高点の標高: 3737m
最低点の標高: 2350m
累積標高(上り): 1780m
累積標高(下り): 1768m
消費カロリー : 3988kcal
ログ : GARMIN62S
撮影 : NikonD7200 Nikkor AF-S24-85F3.5-4.5 SIGMA8-16F4.5-5.6
写真
剣ヶ峰でご来光
山頂剣ヶ峰に3:23到着。日の出が4:20分くらいなので一時間日が昇るのを待ちました。暗い空が徐々に赤く染まっていき、雲の中から赤い太陽が現れると、山頂にいた人達から歓声が。
たくさんの方が陽が登りきるまでひたすらシャッターを切っていました。
陽の光が山を朱に染めていく様は綺麗でした。
影富士と大沢崩れ
お鉢周りで富士山の西側に。大沢崩れの頂上地点で綺麗な影富士を見ることができました。
大沢崩れも迫力がありますね。下まで綺麗に崩れ道が伸びております。
須走頂上口と下山道
すでに山開きされている吉田口から登ってこられた方々が、一斉に下山していきます。ものすごい人の数です。富士山は開山してから登るのは厳しいですね。私が登ってきた富士宮口も7月10日に開山したので、週末は大変なことになりそうです。
開山前に登ってきてよかったと思いました。
宝永山
御殿場ルートで下山。大砂走から宝永山を通って富士宮口へ戻りました。宝永山の東側は一面砂地の荒涼とした山肌になっています。
山頂に行くと、活火山らしくお湯が沸騰しているようなグツグツという音が聞こえていました。結構怖いです。
富士宮口には一旦火口に降りてから6合目まで少し登り返します。噴火でえぐれた火口は迫力がありますね。ちょうど火口に降りていく最中に火口上部から大きな落石がありました。落雷のような轟音とともに数百キロから数トンありそうな岩が大量に転がり落ちてくる様は、山の怖さを思い知らされるに十分でした。もし、あの落石が自分の上に遭ったとしたら…。ひとたまりもありません。
よく富士山は「見る山であって登る山ではない」などと言われます。岩と砂ばかりの荒涼とした山容からそのように言われるのでしょうが、そんなことはないと思います。海がそばにある独立峰で、標高差3000m以上の高度感を味わえるのはここしかありません。富士山の綺麗な形をそのまま影にした影富士、宝永山とみるところはいっぱいありますね。また来年も来ようと思います。
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