鳳凰三山 夜叉神からナイトハイクで日帰り登山 南アルプスのモルゲンロートを拝む
目次
鳳凰三山とは
南アルプスの北東にある観音ヶ岳、地蔵ヶ岳、薬師ヶ岳の3ピークの総称。最も高い観音ヶ岳は標高2840m。鳳凰三山の象徴ともいえるオベリスクと呼ばれる巨石は地蔵ヶ岳(標高2764m)のピークである。
3つのピークはともに森林限界を越えており、非常に眺望が良い。西には標高2位と3位の北岳、間ノ岳と農鳥岳からなるいわゆる白峰三山をまじかに眺めることができる。稜線は花崗岩と白い砂は天空のビーチを歩いているようだで非常に美しい。
観音ヶ岳山頂からは遮蔽物が一切ない360度パノラマビューを楽しむことができる。前述した白峰三山の他、八ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ケ岳、富士山をはじめ、北アルプスや中央アルプスの山々、奥秩父と日本を代表する山々を丸ごと眺めることができる好展望地。
地蔵ヶ岳はオベリスクの下に賽の河原と呼ばれる地蔵群がある。ここの地蔵を持ち帰ると子宝を授かるという言い伝えがあり、子供を授かったら持ち帰った地蔵に加えて新しい地蔵を賽の河原へ戻すという習わしがある。
地蔵には年月日が彫られたものもあり、実は実際に地蔵を戻しに登られてきた方にお会いしたことがある。風習は脈々と受け継がれているのである。
薬師ヶ岳は他の2座と比べるとやや地味な印象だが、山頂は白い砂に覆われた広場になっておりもっともくつろげるスペースになっている。富士山や眼前に迫る白峰三山を眺めながら入れるコーヒーはまた格別である。
今回のコース
登山口へのアクセス
中部横断自動車道白根I・Cを降りて国道52号線を少し北上したのち県道20号線へ左折。そのまま進むとどんどん山の中に入っていき、南アルプスへの玄関口芦安に到着します。そこからさらに林道を登っていくと夜叉神駐車場にたどり着きます。南アルプスはバスかジャンボタクシーでのみ入ることができますが、夜叉神までは自家用車で来ることができます。
芦安から夜叉神方面に登る林道は舗装はされておりますが結構荒れており、道幅も狭いのでゆっくり用心して登りましょう。
南アルプス登山情報については南アルプスNETのページも便利です。
ルート地図
夜叉神からのルートは比較的緩やかな山道が多く、鎖場や岩登りのような四体を使って登るところもないので安心して歩けるルートです。ただし、距離は片道10kmにおよび標高差も1400m以上ありますので楽に登れるわけではありません。
森林限界は砂払岳直下までとかなり高い位置にあります。ルートの大半は樹林帯の中です。樹林帯を抜けると岩場と砂浜のような砂礫を歩く登山道となります。ここまでくればアップダウンはさほどありません。南アルプスの景色を眺めながら天空の散歩を楽しんでください。
ルートタイム
往路
夜叉神峠登山口⇒52分⇒夜叉神峠⇒3分⇒夜叉神峠小屋⇒85分⇒杖立峠⇒46分⇒火事場跡⇒42分⇒苺平⇒24分⇒南御室小屋⇒43分⇒撮影ポイント⇒37分⇒砂払岳⇒6分⇒薬師岳小屋⇒15分⇒薬師岳⇒32分⇒鳳凰山
復路
鳳凰山⇒21分⇒薬師岳⇒5分⇒薬師岳小屋⇒5分⇒砂払岳⇒38分⇒南御室小屋⇒28分⇒苺平⇒21分⇒火事場跡⇒32分⇒杖立峠⇒45分⇒夜叉神峠小屋⇒2分⇒夜叉神峠⇒22分⇒夜叉神峠登山口
ルートデータ
- 出発時刻/高度: 23:58 / 1376m
- 到着時刻/高度: 13:06 / 1386m
- 合計時間: 13時間7分
- 合計距離: 22.38km
- 最高点の標高: 2794m
- 最低点の標高: 1358m
- 累積標高(上り): 1868m
- 累積標高(下り): 1885m
- 荷物重量:MAX14kg
- 消費カロリー:6836kcal
登山レポ
夜叉神登山口から暗闇を歩く
午前0:00。夜叉神登山口から登山を開始。わざわざ夜中からスタートするのは稜線から日の出を眺めるため。本来であればテント泊で前日から山に入り、夜明けの時間に合わせて稜線に出るのが望ましいが、残念ながら一泊で来る時間がないので日帰り強行をすることにした。
夜中の山行はそれなりにこなしていて、暗闇の中を歩くこと自体は不安はない。装備もGARMINのGPSに予備の電池2セット。照明もヘッドライト+マグライトに予備電池2セットずつ。もちろん地図とコンパスも持参しており最終的にはスマホでも位置情報を確認可能でモバイルバッテリーも持参。装備はしっかり持ってきているつもりである。
ナイトハイクでいつも不安に思うのは道迷いと野生動物。
暗闇の中で紙の地図とコンパスはほとんど役に立たないので位置情報はGPS頼み。暗闇での山行は日中なら間違えようのないところでも道と勘違いして入って行ってしまうことがある。急に山道が折れ曲がるようなところは要注意。森の中は道のないところでも夜中にヘッドライトの明かりで見るとそれなりに道に見えてしまう。
分岐のようなところに着いたとき、おかしいと少しでも感じたらすぐに位置を確認が必須である。
もう一つ野生動物。夜間はやたら鹿によく遭う。たいていは少し離れた山肌からずっとこちらに視線を向けていることがほとんどだ。はじめは暗闇の中に金色の双光が浮かび上がって非常に不気味だが、鹿とわかってしまえば特に怖くはない。
今まで遭ったことはないが、熊や猪との遭遇は常に恐怖を感じている。特に山で獣臭がしたときは相当恐怖である。過去に数度ものすごい獣臭やそれとともに生ぬるい空気を感じたこともあるが相当恐怖であった。
死角に隠れた先にいるとお互い気づかずに遭遇してしまうこともあるだろう。こちらはヘッドライトを付け熊鈴を鳴らしながら歩いているので、夜の山の中では相当な存在感を出しているはず。熊や猪も早々にこちらに気づいてくれて、避けてくれることを祈りながら慎重に歩いていくしかない。
鹿の視線を浴びつつ暗闇の山道を登っていくと、甲府盆地の夜景がきれいに見えるポイントに出た。暗闇の中で明かりが見えると心が和む。カメラのISO感度51200にして手持ちで撮影。意外と写るものだ。
登山開始から一時間弱で夜叉神峠に到着した。日中であれば、ここからは目の前に白峰三山が鎮座する絶景を眺めることができる。峠には小屋もあり、ここを目的地に登山をするハイカーもたくさんいるようだ。峠は開けていてテント場もある。
到着したときはガスがあたりを覆っていて星空も見えなかった。晴れていれば夜でも満天の星空が見え、この時間であれば南西方向に天の川が横たわっているもの見えただろう。
吐息が白く煙るので結構気温が低いようだ。とはいえかなり厚着をしていて暑いくらいだったので特に温度は確認しなかった。
夜叉神峠から1時間半ほど登ると杖立峠に到着した。
この区間は、夜叉神峠を発ってからの初めの登りがかなり急登だった。真っ暗な中で登っていたので視覚的に急登であることはあまり認識できないのだが登っていて結構しんどい。
結局杖立峠まで一時間半もかかってしまった。ヤマレコでの標準タイムが114分となっているのでそれなりに時間がかかる区間であったようだ。
杖立峠手前標高2000mを越えたあたりから登山道に凍結が現れだしたのでチェーンスパイクを装着した。温度もおそらく氷点下になっているものと思われる。
この日の山頂付近の予想温度はー10℃。もうすでに4月中盤にさしかかろうとしているが、さすがに3000m近い山はまだまだそれなりに寒い。この日はそのつもりで真冬に富士山周辺の山々に登る時と同じレイヤリングで登ってきた。-15℃くらいまでなら何とか耐えられる仕様だ。
杖立峠から50分程歩くと火事場跡に到着する。杖立峠同様にパイプで組まれたモニュメントがある。このモニュメントは道中の杖立、苺平の他に薬師ヶ岳、観音ヶ岳、地蔵ヶ岳の鳳凰三山の主要ポイント、山頂に置かれている。
火事場跡も日中は夜叉神峠同様白峰三山を眺められる展望地だが、この時間は真っ暗で何も見えない。試しに山がある方向にレンズを向けて長秒露光をしてみた。
撮れた写真を見るとしっかりと白峰三山と雲海、星空が映し出された。肉眼では真っ暗で手元も見えない状態なのだがカメラはしっかり微弱な光をとらえてくれる。大したものである。
火事場跡から40分程登ると苺平に到着した。杖立峠から苺平までのルートは割と緩やかな登りだが、延々と登っていくので意外としんどい。しかも、杖立峠の標識では苺平まで2時間30分と掲載されておりかなり驚く。下調べでは90分の道のり。火事場跡についても苺平まで140分の記載。愕然としながらも歩いていくと火事場跡から40分で苺平に着いた。標準タイム通りである。あの標識は正直直してもらいたいものだ。
苺平からは辻山方面と、千頭星山方面、そして南御室小屋方面の3分岐がある。このうち辻山方面は標識も登山道らしきルートも見当たらない。ルートはおそらく雪に埋まっているのだろう。千頭星山方面は標識はあるがルートは見当たらない。これも雪に埋もれているものと思われる。千頭星山方面ルートは点線ルートで玄人向け。下手に入らないほうが良いだろう。
しかし苺平の名前の由来はなんだろう。名前は可愛らしいが場所はただの樹林帯の中である。ググってみたらすぐで出た。
「周辺にシロバナノヘビイチゴが生育しているのが由来。」
らしい。5月から7月にあたりに自生する野イチゴで小さな白い花を咲かせる。どうやら苺平は雪がない時期に来ればたくさんの白い花で包まれる場所のようだ。
南御室小屋方面は下りとなり、100m弱標高を下げる。ここに来るまでにいくつかアップダウンを繰り返したが、最大の下げ幅になる地点だ。稼いだ標高を落としていくのは損した気分になるものだ。
30分ほどかけて雪道を降りていくと南御室小屋に到着した。ここにはテント場があり、鳳凰三山登山のベースキャンプとなる場所だ。この日も10張ほどのテントから明かりが漏れていた。時刻も4:30。出発の支度をしている人が多い。
日の出の時間には稜線に出ているつもりだったのでかなり遅れている。日の出時刻が5:20くらいなので、正直なところ森林限界を越えるまでに日の出の時間に間に合いそうもない。やはりあと一時間早く出発できるように来るべきだった。
南御室小屋のベンチで10分程休憩をしたのち、薬師ヶ岳を目指して登り始めた。
そして日の出。稜線まで間に合わず
南御室小屋からの登りは取付きが割と急登でしかも雪が凍結しておりチェーンスパイクだとやや登りにくいところもあったが問題なく登れた。また、登山道は雪に埋もれているためか、やや不明瞭だがリボン印がしっかりとついており道に迷うことはないだろう。
40分程登ってきたところでもう日の出寸前になってきており森の向こうに朝日に焼ける空から今にも太陽が出てきそう。標高はまだ2600m。稜線までまだ標高差100mだ。なんとか撮影できるところを探しながらバテバテの体に鞭を打って登っていく。
5:20。とうとう日が昇ってきてしまった。森の中から朝日を眺める。森の木々の隙間から見る朝日も奇麗なものだなどと思っている余裕はなく、南アルプスのモルゲンロートが撮れる場所を登りながら探す。
このままこの時間を逃してしまったら、夜中から登ってきた意味がない。
標高2630mあたりに簡単に登れそうな岩があったので、急いで取付き出来る場所を探す。幸い岩の右手からそのまま歩いて上がることができた。登ってみると割と眺望が良い。何とか撮れそうだ。
左手の山頂付近に雪がついているのが見えるのが辻山だ。苺平から不明だったルートを登ると行けるはずの山。右手の雲海の下は南アルプスの玄関口である奈良田のあたりになるだろう。
ちなみに奈良田温泉の女帝の湯は素晴らしい泉質だ。白根三山を縦走したときに立ち寄ったが、本当に良い温泉だった。奈良田に立ち寄る機会があれば是非とも寄ってみてもらいたい温泉である。
右手に見える山頂が二つに割れている山は笊ヶ岳だろうか。しかし、笊ヶ岳にしては近すぎる気がする。
空が朝日を浴びていい色に染まっている。
アップで写す。やっぱり笊ヶ岳かな?
西側を見ると朝日に染まる北岳・・・と思い込んでいたが、このレポを書きながらよくよく写真を眺めていると、これはどう見ても間ノ岳と農鳥岳である・・・。どうやら北岳はこのポイントからは見えなかったようだ。
農鳥岳。奈良田への降下点は農鳥岳の南から伸びている尾根の向こう側か。
少し木が邪魔であったが、朝日に燃える富士山もしっかり眺めることができた。稜線にはたどり着けなかったが、なかなか良い朝の景色を眺めることができた。
富士山の右手に見える平らな山はおそらく櫛形山だろう。開けた絶景はあまりないが原生の森が美しいいい山である。
空の色が薄桃色から青色に変わっていく頃、岩の上での撮影を終えて薬師ヶ岳に向けての登りを再開する。かなりバテていてなかなか進まない。さらに40分程もかけてようやく前衛の砂払に到達した。
鳳凰三山の森林限界は非常に高く、標高2650~2700m弱くらいまで樹林帯である。砂払に向けて登っていくと突然空が開けて岩場と砂の世界に変わる。そこからは富士山や白峰三山を眺めながら歩く別世界となる。
仙丈ヶ岳、アサヨ峰、この日の目的地である薬師ヶ岳と観音ヶ岳も森林限界を越えた直後から目視で確認ができる。
砂払は岩と砂の塊の小ピーク。3歩登って1歩下がるように登っていく砂地は花崗岩が砕けて砂になったものだろう。
南を眺めると富士山がそびえている。手前右手の山が辻山。その奥のほうに霞んでいる山が櫛形山だろう。
砂払いを越えると眼下に薬師岳小屋の屋根が見えてくる。薬師岳小屋は2017年だったか2018年に建替えた建物が新しい小屋。薬師ヶ岳山頂まで10分くらいで行ける場所に位置し、鳳凰三山で星空を撮影するのであれば最適の小屋である。GWは営業する予定となっているが、例年より少ないとはいえこの雪をどかすのは結構大変だろう。
一度は利用してみたいと思っている小屋なので、家族の許しが出れば再来したい。
天空の稜線を行き、鳳凰の頂へ
薬師岳小屋から登ること15分。予定より1時間半遅れで薬師ヶ岳山頂に到着した。薬師岳小屋から少し登ったところ、薬師ヶ岳山頂直下にあたるところにかなり広大な広場がある。南アルプス北部の山々を概ね一望できる好展望地だったので、しばらく景色を眺めるという建前でまたしても休憩。
少し景色を眺めてから薬師ヶ岳山頂に登った。
薬師ヶ岳はこれで3度目の登頂だ。過去2回はいずれも青木鉱泉からドンドコ沢を登っての周回だった。この薬師ヶ岳が天空の稜線最後のポイントでここから中道と呼ばれるルートを下って青木鉱泉へ降りた。
中道はほとんど眺望もなく恐ろしいほど単調で、しかも延々と続く退屈なルート。初めて歩いたときは2度と通りたくないと思ったものである。その後もう一度歩いたのだが印象はやはり変わらなかった。
そんな地獄のルートへの入り口である薬師ヶ岳だが、この山自体は山頂は平らで広く眺望もよい。隣の観音ヶ岳は山頂が岩でくつろぐスペースが少ないが、ここは広い砂浜の上で白峰三山を眺めながらコーヒータイムを楽しめる。休憩をするにはうってつけのピークである。
ここから観音ヶ岳へ続く稜線が、鳳凰三山登山のハイライト。左手に白峰三山、右手に奥秩父や八ヶ岳を眺めながら標高2700m超の天空の砂浜を歩く絶景ルートだ。
この日は東側の斜面には雪が残っているが、稜線はほぼ完全に夏道が出ており非常に歩きやすかった。
北東には八ヶ岳が奇麗に見えた。まともにきちんと八ヶ岳を見ることができたのは久しぶりのような気がする。最近のイメージはいつも雲に包まれて見えないだった。
八ヶ岳の主峰赤岳の右手奥にうっすらと見えるのがおそらく浅間山ではないだろうか。左手に見える山の連なりは北八ヶ岳の峰々で一番左のひときわ高いピークが蓼科山だ。
稜線上の登山道は快適だが、山肌には雪がかなり残っている。木々の枝には葉がつかず裸の状態だが、あとひと月もすれば青々とした新緑の葉をつけて山肌を美しく覆ってくれることだろう。
観音ヶ岳山頂は岩場が積み重なったピーク。三角点も岩場の中に埋め込まれている。岩の上に立つと周囲に遮蔽物のない360度の大パノラマを眺めることができる。北側には山頂にオベリスクがそそり立つ地蔵ヶ岳や甲斐駒ヶ岳。その向こうには北アルプスオールスターズを眺められる。おそらく北アルプスは早朝に来ないとなかなか見られないと思われる。
甲斐駒ヶ岳の左を見ると仙丈ヶ岳とその向こうに中央アルプスの山が見える。空木や南駒あたりだろうか。
北東の地蔵ヶ岳へ向かう稜線の向こうには八ヶ岳と麓の街が見下ろせる。
南を見ると富士山と薬師ヶ岳。薬師ヶ岳の東面には雪がびっしりついていて雪山に来た感覚にちょっとだけ浸れる。しかし、日の当たる東面に雪があって、時間がたたないと日が当たらない西面の雪はほとんどないのはなぜだろう。風で吹き飛んでいるのかもしれない。
西側にはまじかに白峰三山が迫る。南アルプスの3000mの稜線がまじかに見えて迫力満点である。
目を凝らすと、槍ヶ岳や大キレットが見える。槍の穂先は雪がついていなくて黒い。
幸いこの日は風も穏やかで、日が上がってきたら気温もぐんぐん上昇。0℃くらいまで上がった。観音ヶ岳山頂で写真を撮ったり、ラーメンを食べたりとまったりとしていたら1時間半近く経ってしまっていた。
帰りは来た道を戻るだけだが長いルート。8:44に下山開始。13:00過ぎに下山をした。
何とか無事に鳳凰三山の登山を終えることができた。鳳凰三山は南アルプスの入門山とよく言われる。たしかに夜叉神からの登りはほぼ危険な場所がない。青木鉱泉からドンドコ沢の登りも標高差1600mの急登ではあるがロープ場などもほぼなく危険個所は少ない登りやすい山だ。
しかし、この人気の2ルートはそれぞれ標高差が1400mと1600mありルート自体は長い。体力勝負の山である。南アルプス入門山と思ってナメてかかると行動不能になることも考えられるのでできるだけしっかり準備して登りたいものである。